今シーズン初めて県内に発表された熱中症警戒アラート。皆さん、夏バテ気味になっていませんか?そこで栄養補給のプロがお勧めする、夏を乗り切るオリジナルの薬味を紹介します。
天谷調理製菓専門学校の管理栄養士吉田明日香さんに聞きました。

■管理栄養士 吉田明日香さん
「わが家では夏バテ予防食として、タマネギを酢につける『酢玉ねぎ』というものを常備しています」
材料はタマネギに、酢と蜂蜜、それに適量の塩です。

■管理栄養士 吉田明日香さん
「なるべく薄くスライスしてください。厚みがあると辛みを感じて食べにくくなります」
「なるべくタマネギの栄養素をそのままいただきたいので、切った後はまな板の上か皿の上に広げて、20分ほど放置してください」
タマネギの辛み成分が苦手な人は軽く塩を振って、塩もみすると辛さが和らぎます。酢に蜂蜜と塩を少々入れてなじませた後、タマネギと混ぜ合わせて冷蔵庫で1〜4日、好みで漬けます。

■管理栄養士 吉田明日香さん
「タマネギの辛み成分が糖質の代謝を促してくれます。また、酢の酢酸成分が体の中の疲労物質を分解して、疲労回復をサポートしてくれます」
甘酸っぱさとタマネギのシャキシャキとした食感が食欲をそそり、丼や冷やっこサラダのトッピングにもぴったりです。

■管理栄養士 吉田明日香さん
「冷蔵庫に常備する納豆や漬物と発酵食品を合わせると、腸内環境が改善されて免疫力アップにつながります」
続いて紹介するのは、体力勝負の"漁師メシ"です。

■越前町の漁師 泉誠さん
「夏 汗かくで水分だけやと塩分取らないと」
底引き網漁師の泉さんが愛用する薬味は、福井特産の梅と伝統の発酵食「へしこ」。作り方は至ってシンプル。焼いてフレーク状にしたサバのへしこを、ご飯に混ぜて梅を入れるだけ。

■越前町の漁師 泉誠さん
「サバのうまみとウメの酸味がマッチして、すごくおいしい」
■管理栄養士 吉田明日香さん
「魚の栄養素が丸ごといただけます。塩分やミネラル成分も豊富なので、夏バテの栄養素が満載です」
「(ウメは)酸味成分のクエン酸がたっぷりなので、疲労回復に効果的です」
福井梅の産地・若狭町の梅干し加工メーカーでは、伝統の薬味とコラボした新商品の開発が進んでいます。

■越前隊 関和宏さん
「味がけんかしないか、そこが心配」
鯖江市河和田地区に伝わる「山うに」。ユズに赤なんば、それに鷹の爪と塩を加えて、ペースト状になるまで練り合せたものです。

■福梅 野原悟さん
「最近ですと、塩分を気にされたり、梅干しの味がきつくて苦手という人もいますので、福梅としては新しい味を模索していまして」
気になるのは、山うにとウメの相性ですが…。
■越前隊 関和宏さん
「辛口。ありですね。めっちゃ食欲が出ます」

■福梅 野原悟さん
「ユズの香り、すごい。練りウメと山うにのパンチのある感じ。何でも合います。ギョウザは味が強いが、負けないくらいパンチがある。程よい辛みがおいしい」

■管理栄養士 吉田明日香さん
「山うにに使われるユズですが、血流を改善して、体を温めてくれる効果があります。夏場はどうしても冷たい飲み物やエアコンの冷気で冷えがちなので」
このコラボレーション。梅と山うにの割合を調整しながら、早ければ来年春の商品化を目指します。
