夏の甲子園出場をかけた福島大会は決勝戦が行われ、第一シードの聖光学院と会津勢初の甲子園出場を目指す会津北嶺がぶつかりました。

こちらは、今から7年前、2018年の映像です。

会津北嶺の野球部はこの年に創部しました。

荒地だったグラウンドを整備し、他の部活動からも部員を集め、12人で初めての夏の大会に挑みました。

その結果は、日大東北を相手に5回コールド。39対0という大敗でした。

あの悔しさを忘れずにそこから、練習を積み重ねた会津北嶺。

今大会はノーシードながら次々と強豪を撃破し遂に、念願の決勝の舞台にたどり着きました。その相手は、福島の絶対王者としても名高い、伊達市の聖光学院です。その聖光学院は4回ウラ。先頭バッター、3番の菊地!レフトにあがった打球はぐんぐんのびて、フェンス直撃の3ベースヒット!18歳以下の日本代表候補がチャンスを作ります。続くバッターは4番、キャプテンの竹内!このセカンドゴロの間に菊地がホームに生還し聖光学院が先制します。すると、会津北嶺が反撃!直後の5回オモテ、先頭バッターの6番山本!続く7番、井ノ川!さらに8番、青柳と3連続ヒットでつなぎチャンスを作ります。ノーアウト満塁としてバッターは9番ピッチャーの関根。ボールをしっかり見極め、押し出しで、会津北嶺が同点に追いつきます。打順は1番に戻り、選手宣誓も務めたキャプテンの五十嵐!これで会津北嶺が逆転!さらに内野安打で1点追加しこの回に3点を奪います。しかし、聖光学院がここから底力を見せます。1点を追いかける6回のウラ、サード強襲の内野安打で同点とするとノーアウト満塁のチャンスでバッターは9番のピッチャー大嶋…聖光学院が逆転に成功します。そして…結果は10対3。聖光学院が会津北嶺を破り、4年連続20回目の夏の甲子園出場を決めました!

■聖光学院竹内啓汰主将(3年)

「自分たちの目標は日本一を掲げているので夏甲子園に戻れるので少しでも聖光学院らしい野球を体現して日本一を達成できるように歩んでいきたい」

会津北嶺は会津勢初の甲子園には、あと一歩届きませんでした。

■会津北嶺ナイン

「お前が同級生でよかった」「ごめん…」「ありがとう」

■会津北嶺五十嵐悠斗主将

「甲子園行くって思っていたが準優勝で終わったので甲子園出場の思いは後輩に託そうかなって思っています」

夏の甲子園は、来月3日(日)に組み合わせ抽選会が行われ、5日(火)開幕です。