第107回全国高校野球選手権福島大会の決勝は25日、福島県いわき市のヨークいわきスタジアム(いわきグリーンスタジアム)で行われ、第1シードの聖光学院が会津北嶺に10―3で勝利し、4年連続20度目の優勝を果たした。春の選抜高校野球大会(センバツ)で全国8強入りを果たした県王者が、県勢初の全国制覇を目指して甲子園の舞台に挑む。
聖光学院は四回に先制。五回表に逆転を許したが、裏の攻撃で1点差に迫った。六回には無死満塁から仁平大智(3年)の三塁強襲打で同点とした後、敵失の隙に三走細谷丈(3年)が生還し、勝ち越した。大嶋哲平(3年)の2点適時打などでさらに4点を追加した。八回にも2得点し、会津北嶺を引き離した。主戦大嶋が五回以外を無失点で切り抜ける好投を見せた上、チームで無失策と県内随一の堅守も光った。
ノーシードながら決勝に進出した会津北嶺は五回に3連続安打で無死満塁とした後、関根恒喜(2年)が四球を選び押し出しで同点。五十嵐悠斗(3年)、吉田海刀(2年)の連続適時打で2点を追加した。逆転を許した中盤以降は打線がつながらず、会津勢初の夏の甲子園出場はかなわなかった。
全国高校野球選手権大会は8月5日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。福島県代表の聖光学院など49チームが出場する。抽選会は3日に大阪市のフェスティバルホールで開かれる。