久保は後半頭から出場して27分で途中交代

 日本代表MF久保建英が所属するスペイン1部レアル・ソシエダは7月21日、長崎のピーススタジアムでジャパンツアーの一環としてJ2のV・ファーレン長崎と対戦した。自身のプレシーズン初戦となった久保はベンチスタート。後半開始から登場して、27分間で満員1万9758人の観客を魅了した。北中米ワールドカップ(W杯)まで残り1年と迫った中でシーズンへの第一歩。「あんまり意識しすぎずに1年で成長するだけを求めて」と話しつつも、国内組の奮闘には刺激も受けた。

 記憶に残る27分間になった。0-0で折り返したハーフタイムに交代を告げられユニフォーム姿でピッチへ登場すると、客席からは大歓声。後半開始から右MFで出場すると、同11分、コーナーキック(CK)のキッカーとしてフラッグへ向かうだけで会場を沸かせた。その2分後にはインターセプトから自らドリブルで持ち込んでペナルティーエリア内に侵入。同20分には相手DF笠柳翼をドリブルで抜き去って1対2の状況でもキープするなど、技術とフィジカルの強さを存分に見せつけた。

「スプリントの時だとか、奪って走るとかというのは心掛けていましたけど、とりあえず怪我なく終われて良かったかなと思います」

 日本で調整していたため、前日20日にチームへ合流したばかり。久保にとってはW杯イヤーへ向けて大事なシーズン。コンディション調整や、個のレベルアップと目の前の瞬間、瞬間に挑んでいく。