メジャー3年目は開幕から出場なし
右肩負傷の影響で開幕から出場がないレッドソックスの吉田正尚外野手が、7月1日(日本時間2日)に3Aで実戦復帰することが分かった。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」が報じた。
アレックス・コーラ監督が報道陣に対し、復帰戦の日を明らかにした。27日(同28日)に本拠地フェンウェイパークで、吉田はレッドソックスのコーチ陣の前で打撃練習を行い、外野の守備練習にも加わったという。
同記事では3Aでの調整について、肩の状態を考慮しながら外野手とDHの両方で起用されると予想。調整期間の目途は不明で、コーラ監督は「どれくらい打席に立たせる必要があるか様子を見よう。彼は順調に回復している。スイングの状態はグレートだ」と語った。
吉田はメジャー1年目には打率.289、15本塁打、72打点を記録。2年目の昨季は打率.280、10本塁打、56打点とやや数字を落とし、右肩の状態から大半がDH起用だった。昨年10月に右肩関節唇の修復手術を受け、今季のオープン戦11試合で打率.286、1本塁打、7打点とまずまずの数字を残していたが、開幕から負傷者リスト(IL)入りし、今季はまだ出場がない。
レッドソックスは今季、三塁を守るアレックス・ブレグマン内野手が加入し、その影響でラファエル・デバース内野手が開幕からDHで固定されるなど、吉田にとっては厳しい状況だった。だが、デバースがジャイアンツに電撃トレードされ、一塁のトリストン・カサス内野手も左膝の負傷で今季は絶望。吉田にとって復帰へ有利な条件が整ってきた。
ただ、同記事は「外野ではヨハン・デュラン、セダン・ラファエラ、ウィルヤー・アブレイユ、そして有望株のロマン・アンソニーが優先して起用されるだろう」とも指摘。守備に不安がある吉田は外野手としては5番手で、バットで存在価値を証明する必要がある。(Full-Count編集部)