復帰後最多36球で完璧な投球を披露…バリー・ボンズ氏も観戦

【MLB】ジャイアンツ ー ドジャース(日本時間13日・サンフランシスコ)

 ドジャースの大谷翔平投手は12日(日本時間13日)、敵地のジャイアンツ戦に「1番・投手」で投打同時出場。復帰後5度目の登板で初めて3回のマウンドにあがり、36球を投じて1安打1四球4奪三振無失点で降板した。

 初回の第1打席は一ゴロに倒れ、その後マウンドにあがった。先頭ヤストレムスキーを98.9マイル(約159.2キロ)のフォーシームで空振り三振に仕留めると、続くラモスも高めの99.9マイル(約160.8キロ)のフォーシームで空振り三振に仕留めた。ここまで7球全てがフォーシームだった。

 3番のデバースにはカットボール、スライダーで空振りを奪うと、フォーシーム2球がボール、ファウルとなり、カウント1-2からスライダーで三振を奪った。これで前回登板から“6者連続三振”となった。

 2回は先頭チャップマンを遊ゴロ、アダメスを三飛、イ・ジョンフは歩かせたが、シュミットを遊飛に打ち取った。直後には第2打席に立って二ゴロに倒れた。復帰後初となる3回のマウンドにも上がり、2死からヤストレムスキーにこの日初めてとなる右前打を許したが、ラモスを中飛に打ち取った。

 投手としては復帰5戦目で最速は99.9マイル。36球は前回登板を上回って復帰後最多となった。ジャイアンツ本拠地のオラクルパークでは自身初めての登板だった。この日はバリー・ボンズ氏のボブルヘッドデーで、試合前にはボンズ氏が始球式。生観戦する前で完璧な投球を披露した。

 31歳の誕生日だった前回5日(同6日)のアストロズでは、2回に3者連続三振を奪うなど2回3奪三振1安打無失点。最速100.9マイル(約162.3キロ)をマークした。前日11日(同12日)の同戦では「1番・指名打者」で先発出場し、3回に2試合ぶりの32号2ランを放った。右翼後方のマッコビー湾に着弾する日本人初の“スプラッシュ・ヒット”だった。(Full-Count編集部)