◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目(26日)◇ザ・クイーンズヒルGC (福岡)◇6503yd(パー72)◇晴れ(観衆3189人)

36歳の一ノ瀬優希が今季1勝の内田ことこと並ぶ通算11アンダー首位で最終日を迎える。3打差12位からボギーなしの1イーグル3バーディ「67」をマーク。2014年「サイバーエージェント レディス」以来のツアー4勝目、ツアー最長記録の金田久美子(11年189日/2022年・樋口久子 三菱電機レディス)に次ぐ11年84日ぶりのブランク優勝が懸かる。

一ノ瀬は2019年に男子プロの谷口拓也と結婚し、20年に長女を昨年5月には長男を出産。2年ぶりに戦線復帰した今季は前週の下部ステップアップツアー「あおもりレディス」でママとして初優勝を飾ったばかりだった。待機選手からの繰り上がり出場だったレギュラーツアーで大きなチャンスが訪れた。

ホールアウト後のインタビューでは「きょうも初日、2日目と変わらず調子が良かった。最初のほうはちょっと我慢するゴルフが続いたが、我慢していたら良いことがあるかなって思っていたらイーグルが取れたのでそれで波に乗れた」と振り返った。

キャディは夫の谷口が務めており、グリーン上ではライン読みのアドバイスをもらった。「それに対して私はそのまま打つのみという感じですが、ライン読みがすごく良いのでうまく入ってくれています」と話した。

最終日は2人の子どもが会場に駆けつける可能性もあるという。「子どもの体調が良ければ、後半ぐらいに来るかなって感じで本当に来るかはわからない。良い位置にいるので、自分のゴルフを徹底してきょうは5アンダー目指してやっていたが、あしたもそうやって目標スコアを設定してそれをクリアできたら優勝できる。そこに向かって頑張りたい」と気合を入れた。

昨年のプロテストにトップ合格したルーキー寺岡沙弥香、6月「リゾートトラストレディス」で初優勝した稲垣那奈子、ツアー1勝のサイ・ペイイン(台湾)、首位スタートの福山恵梨が1打差3位で続いた。

大東建託所属の渡邉彩香は9アンダー7位と逆転も狙える好位置。同スコアで篠崎愛が並んだ。

2位から出た前年覇者の川崎春花は「74」で6アンダー25位に後退。米ツアーメンバーの西村優菜は3アンダー53位、大東建託所属でメルセデスランキング1位の佐久間朱莉は1オーバー69位で3日目を終えた。