Photo:吉嗣裕馬

サンダルなのに、スニーカーのようなフィット感。

このコンセプトを謳うサンダルは巷に溢れていますが、やっぱりパイオニアといえばKEEN(キーン)だと思う。最初に出合ったのは20年ほど前でしょうか。着用しては嬉々として走り回らせていただきました。

人気モデルがアップグレード

それから何足も履き潰しましたが、そこから歳を重ね、レザーサンダルなんかを履くようになってから、10年ほど疎遠になっていたわけです。

それが昨年、当時の人気モデル、ニューポートがアップグレード。兄弟モデル、ハイパーポート H2(税込1万5400円)が誕生して話題となりました。今年は試してみたいと思い、現在品薄のこちらモデルをブランドからお借りしました。

まず見た目。デザインコードはニューポートとだいたい同じなのですが、僕からしたらだいぶ違う。ボリュームたっぷりで、かなりスニーカー寄り。スポーティな印象が際立ちます。

街でも海辺でも走れるサンダル

シックなカラーを選べばキレイ目のワイドショーツなどとも相性良く、街履きにもちょうど良さそう。

手に持ってみると見た目以上に軽い。調べてみたら、現行のニューポート H2の460g(方足)に対して、こちらは315gと145gも軽量化しています。

当たり前ですが、軽量化したことにより軽快に履けることは間違いなく、ボリュームたっぷりのEVAミッドソールのクッション性も相まって、かなり歩きやすくなっています。

さらにサイドに並ぶ4つの突起パーツは悪路で足が左右にぶれるのをガシッと抑えてくれる効果があり、岩場などで活躍しそう。

そしてなんといってもニューポートの最大の特徴でもあるトウ・プロテクション。従来のサンダルの弱点だった剥き出しの足先を保護してくれる画期的なディテールはハイパーポート H2でも健在です。

仕様変更としてはトウ(つま先)の幅が広くなり、さまざまな足型にフィットするようになったとか。

水辺で効果を発揮するグリップ力

アウトソールには薄型のラバーパットが最適な箇所に配置されていて、グリップ力を高めてくれています。

さらに独特のトレッドパターンが水をかき出してくれるとのことだったので、さっそくチェック。うちのアパートはペット可の物件なので、玄関先に犬用のシャワーがついているのです。

シャワーを流しっぱなしにして、玄関先のタイル上で反復横跳びっぽい動きやランニングマンをしてみましたが、水をギュッと掴んでいるような感覚で、疲れたけども滑ることはなかったです。

履きやすく歩きやすい万能サンダル

先述の突起パーツのおかげか、足がグニャッとなることもサンダルがズレることもなく、怪我せず実験を終えることができました。

最後に僕がサンダルに一番求めている、“ラクさ快適さ”について。

脱ぎ履きのしやすさは、バンジーシューレースのおかげでかなりラク。伸縮性のあるライニングはキツすぎずユルすぎずで適度なフィット感。

しかもカカトを踏んでも履ける仕様なので、不精者の僕としては街履きではずっと踏んでしまいそう。素足の露出面積が減ったかと思いましたが、十分風を感じることができて快適です。

ポリエステル素材のアッパーは濡れてもすぐ乾くし、ラバーは防菌防臭加工が施されているので、汗や水で足が濡れても問題なし。

ご近所の散策から街でのショッピング、川や海のアクティビティまで、すべてをカバーするこちらのサンダル、今夏一足おさえておけば重宝するはずです。

Photo: 吉嗣裕馬

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