Image: CASIO
鎧武者の甲冑みたい。
日本の伝統工芸にはさまざまな技法が用いられます。金属製の鍋やヤカン、茶器などに見られる模様の「鎚起(ついき)」もそのひとつ。トンカチで叩いた跡を残すので、デコボコしたランダムなパターンが現れます。使い込むほど風合いが出るので、好む人も少なくないかと思います。
世界限定500本の最上位G-SHOCK
カシオの耐衝撃腕時計「G-SHOCK」の最上位モデルMR-Gに、その鎚起を用いた「MRG-B5000HT」が作られました。
鎚起はベゼルだけでなく、バンドにも。これは鎚起職人の渡邉和也氏が、ひとつずつ手作業で行なったもの。素材は純チタンの約3倍の硬度を持つ、日本生まれのチタン合金「DAT55G」。硬いので大変な作業かと思われます。
Image: CASIO配色にもこだわり
ケースの色合いは、刀装具や装身具に使われる銀灰色の朧銀(おぼろぎん)をDLC(Diamond-Like Carbon)処理で表現、ビスやボタンの銅(あかがね)色がアクセントになっています。G-SHOCKは金属製のベセルでもツルっとしたものばかりで、こうしてデコボコしているのは珍しいですよね。バンドまで細かく刻まれているのもレア。大鎧の甲冑っぽさを感じます。
価格も最上位
この完成度に辿り着くのも大変だったそうで、職人の手作業ということもあり500本作るのが精一杯だったそうな。お値段は93万5000円という最上位価格ですが、納得せざるを得ませんね。
⌚8/8発売!世界限定500本限定⌚
“G-SHOCK”の“MR-G”シリーズ新モデル『MRG-B5000HT』について、担当者に聞きました
▼【開発者インタビュー】「並ばず、乱れず」―職人技が生む唯一無二の伝統美を堪能できる「MR-G」新モデルを解説https://t.co/7CkdqqVE2O pic.twitter.com/wRivUGs8mI
チタンなら加水分解しない
筆者は10代の頃からG-SHOCKを何本も購入してきたのですが、どれも年月が経つと加水分解でベゼルがボロボロになるんですよね。なので「DW-5600E」のベゼルを、サードパーティーのチタン製に交換したことがあります。
Photo: 岡本玄介さらに耐久性が上がりましたが…「MRG-B5000HT」と比べたら見た目も価格も勝てませんね。
Source: X, CASIO (1, 2)
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