NHK連続テレビ小説「あんぱん」の舞台となっている高知県。四万十川や仁淀川といった清流も見どころですが、やはり南国・土佐はおいしいものの宝庫です。なかでも、毎週日曜日に行われる「日曜市」は、地元の人たちも足しげく通う“高知の台所”。おいしくて、絶対にはずせない300年の歴史を誇る「日曜市」の楽しみ方をお伝えします。

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グルメの宝庫! 高知の日曜市を楽しむコツ

 名称の通り、「日曜市」が開催されるのは毎週日曜日。年始とよさこい祭り(8月)の時期以外、また、よほどの悪天候でない限りは開催されるそうです。高知市の中心部・追手筋の2車線沿いに、約1キロにわたって約300の屋台が軒を連ねます。

 店は朝6時頃から午後3時頃まで開いていますが、売り切れしだい店じまいになることも。できれば朝早く、午前中に足を運ぶのがおすすめです。

 なかでも、行列が絶えない「いも天」は人気。高知県特産の「土佐紅」を揚げたてで頬張れば、甘さが口いっぱいに広がります。

 名産品は数あれど、実は高知県のトマトは知る人ぞ知る逸品。高知市内の徳谷地区で生産される「徳谷トマト」は、フルーツトマトの最高峰のひとつといえるでしょう。

 糖度11〜13度と、メロンにも匹敵するような甘さが特徴です。贈答品の箱入りは2万5000円の値段がつく高級品で、なかなか食べる機会がないですが、「日曜市」なら1個100円で、その場で食べられます。

 徳谷はブランド化していますが、ほかにも夜須のフルーツトマトも負けず劣らずのおいしさ。ちょっと形が悪いといった「訳あり品」なら、家庭用に安く手に入ります。