愛猫がある日突然、聞き覚えのないような鳴き声を上げていたら驚いてしまいますよね。驚いて駆けつけると、まさかの状態だった猫を描いた漫画が、X(ツイッター)で7.2万件もの“いいね”を集め話題になっています。投稿者で作者の田滝ききき(@ttk3k)さんに、詳しいお話を伺いました。
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悲しそうな鳴き声を上げる猫 向かってみると…
自宅で3匹の猫と暮らしている田滝さん。ある日の夜8時頃、田滝さんが部屋でくつろいでいると、別の部屋から「ナァ〜ン、ナァ〜ン」と、愛猫「阿部」ちゃんの悲しい鳴き声が聞こえてきました。
田滝さんは慌てて鳴き声がした部屋に向かいます。すると、そこにはすっかりリラックスした阿部ちゃんの姿が。阿部ちゃんが鳴き声を上げたのは、意外な理由からでした。
そんな実際の体験談を描いた漫画は大きな話題になり、Xで7.2万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「わかります! うちで昔飼ってた猫もドアを開けてほしいときとかに切ない声で鳴いてましたw」「うちの犬も真顔でかわいそうな声出すの得意です」「まれによくある……」など、共感の声が続々寄せられています。
「『騙された!』という気持ちと『なんてかわいいんだ』という気持ちが半々くらい」
Q. 今回の出来事を漫画にしようと思った経緯は?
「阿部の行動がかわいくて、記録しておきたい、そして人に伝えたいと思って日記漫画にしました」
Q. 「阿部ちゃん」という名前の由来は?
「巨人ファンの父が阿部慎之助と名付ける→オス猫として譲渡されていたが実はメスだと判明→阿部マリアに名前を変更という経緯です」
Q. 阿部ちゃんの姿を見たとき、どんな気持ちだったでしょうか?
「悲しげな声が聞こえてきたので心配になり、寝ていたところを起きてまで様子を見に行きました。それなのに、阿部が机に横たわってくつろぎながら鳴いていたので『ちょっと〜! 騙された!』という気持ちと『なんてかわいいんだ』という気持ちが半々くらいでした」
Q. こうしたことは、よくあるのでしょうか?
「阿部はおとなしくて言葉もよく通じるので、普段は同じように悲しい声で鳴いていても、こちらが『こっちだよ〜』と呼びかけると、阿部のほうから来てくれます。
逆に、同じ部屋にいたのにわざわざ違う部屋へ移動して、暗くて狭い場所に隠れて悲しげに鳴く“かわいそうごっこ”をするときもあります。見つけてあげて『かわいそうだねぇ〜。寂しかったの?』と声をかけると、喜んで出てきます」
普段は漫画家として活躍している田滝さんは、漫画アプリ「コミックDAYS」で「タワマンで不幸にならない方法」(講談社刊)を連載中。現在、単行本が2巻まで出版されている人気作です。
また、猫にまつわる漫画も数か月に1回のペースでXに投稿しており、作品には11歳の女の子・阿部ちゃんをはじめ、10歳の男の子「原辰徳」くん、7歳の男の子「うし」くんといった愛猫たちがたびたび登場します。これからも作品が楽しみですね。
Hint-Pot編集部