歌い手のAdo(22)が16日、米ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで自身2度目のワールドツアー「Hibana」の北米公演を開催した。同所はLAのダウンタウンにある屋内競技場。NBAのレイカーズの本拠地として知られ、毎年2月に米グラミー賞の授賞式が行われているが、日本人のアーティストとして初のソールドアウトとなった。

 最上階までぎっしりの客席は開演前から高揚感に包まれ、1曲目のイントロが鳴り響くと、オーディエンスは一斉に立ち上がり、大歓声がこだました。曲の間には現地ファンから「Adoさん、大好きです」「Adoさん」といった歓声が飛んだ。

 Adoは英語で「I’m so happy to come back to LA」とあいさつ。「小さな火花がやがて世界を照らす大きな炎になるように、自分もみんなを幸せに導いていきたい」とタイトルに込めた思いを伝えた。

 Siaのカバー「Chandelier」では大合唱に包まれ、黄色いペンライトが揺れた。ハイトーンの歌声が響き渡ると、会場が一つに。Adoは「Your happiness is my happiness」「本当に、私をここに連れてきてくれてありがとう。この景色は宝物です」と、自身の歌を聴いてくれたこと、日本の文化を愛してくれたことに感謝。温かい拍手に包まれる中、「Let’s meet again. Thank you, LA」と締めくくり、再会を約束した。

 同ツアーは4月に日本で開幕した。アジア、オセアニア、欧州を経て前半戦が終了。7月10日のシアトルから後半戦の北米、中南米公演がスタートした。8月24日に米ハワイ(ホノルル)でファイナルを迎える。