越後平野の北部に位置する新発田(しばた)市。新潟駅から車で40分、電車ならJR白新線で40〜50分ほどの位置にあり、新発田城をはじめ、新発田藩の城下町として栄えた歴史を感じさせる建造物が多く残るエリアです。近郊には、全国でも有数の硫黄含有量を誇る月岡温泉もあります。

海や山に加え、かつて東洋一といわれた堤桜が有名な加治川も有する自然豊かな地域で、米やアスパラなど、多くの特産物を生み出しています。さらに近年では、「新潟県推進ブランド品目」にも認定されている〈にいがた和牛〉のひとつとして、2021年に〈新発田牛〉がブランドデビュー。市内でも提供店が増えている、いま注目の地元グルメです。

今回は、そんな新発田牛を味わえるお店から地元民が足しげく通う名店まで、新発田のランチスポット9軒をピックアップ。ぜひ足を運んでみてください。

口の中でとろける! 絶品新発田牛を満喫できるお店

【 新発田ランチ1 】匠の技を駆使した品々で味わう、
美しい会席と新発田牛〈手紙〉

ランチのおすすめ・手紙膳(3300円、前日までに要予約)に、プラス1100円で新発田牛の料理をオーダーすることも。仕入れによって、とろける炭火焼きや季節の新発田牛料理が登場します。

季節の地元食材を使った美しい会席料理が魅力の名店〈手紙〉。焼き八寸、向付け、煮物などが並ぶ「手紙膳」に、プラスで新発田牛の料理を追加するのがおすすめです。ほか、コース料理にはすべて新発田牛の料理が組み込まれており、新発田の美味を余すことなく味わえますよ。

カウンターでは、シェフの華麗な手さばきを間近で見ることができます。

こちらはランチ、ディナーともに完全予約制。自分へのご褒美にはもちろん、特別な日や、大切な人のおもてなしにぜひ利用してみてください。

Information

【手紙】
address:新潟県新発田市中央町3-5-7
tel:0254-21-2950
access:JR新発田駅から車で約6分
営業時間:11:45〜14:15(13:30L.O.)、18:00〜22:00(21:15L.O.)
定休日:日曜、第1・3月曜(祝前日の場合は営業)
駐車場台数:10台 席数:33席
備考:完全予約制

【 新発田ランチ2 】花びらのような見た目が美しいローストビーフ丼で、
新発田牛を満喫〈おだいどころ さくたろう〉

土曜・祝日限定メニューの「新発田牛ローストビーフ丼」(2800円)。

新発田市の弁当店〈北弁〉で20年近く腕を磨いてきたご主人が営む〈おだいどころ さくたろう〉。お肉が花びらのように美しく並ぶローストビーフ丼が看板で、土曜には新発田牛のローストビーフを思う存分味わえる一杯が登場します。

オーブンでじっくり低温調理して仕上げたお肉は、しっとりとした食感と力強い旨みを感じられるはず。丼の中央にのった卵は五泉市産、お米は県産米……と、新潟生まれの食材をとことん楽しめるのも魅力です。

子ども連れにうれしい小上がりが中心。奥には掘りごたつ席もあります。

ご主人は、〈北弁〉にいた頃「お弁当・お惣菜大賞」で多くの賞を受賞した実力派。全国から認められた味を、ぜひ一度お試しください。

Information

【おだいどころ さくたろう】
address:新潟県新発田市大手町1-1-9
tel:0254-20-8686
access:JR新発田駅から車で約8分
営業時間:11:00〜15:00(14:30L.O.) ※夜は予約制のコースのみ営業(17:30〜)
定休日:日・月曜(祝日の場合は営業)、ほか不定休
駐車場台数:10台 席数:20席

【 新発田ランチ3 】発酵と新発田牛のコラボ! ここでしか味わえない
体にやさしいメニューを提供〈KIKUSUI 蔵 GARDEN〉

11:00〜14:00のランチタイムには、数量限定で提供される新発田牛と季節野菜のラザニア(ミニサラダ、ミニドルチェ、ドリンク付き1800円)を。

〈菊水ふなぐち〉〈五郎八〉といった銘柄で知られる〈菊水酒造〉が手がける、“発酵エンターテインメント”をテーマにした〈KIKUSUI 蔵 GARDEN〉。館内にはカフェ、ショップ、ラボが並び、カフェでは菊水の酒かすや塩麹など、発酵食品を積極的に取り入れたランチやスイーツを提供しています。

ランチタイムのいち押しは、新発田牛を使ったラザニア。野菜麹入りの新発田牛のミートソースと北越後産米粉のベシャメルソースをたっぷり重ねていて、地元食材と発酵食品が引き出すやさしい旨みを感じられますよ。

美しい菊水庭園を眺めながら過ごせるカフェスペース。

ショップでは限定品のしぼりたて生原酒やオリジナルグッズを購入でき、ラボでは発酵について学べるワークショップやイベントを開催していたりと、ランチ以外でも楽しめる要素が満載です。

Information

【KIKUSUI 蔵 GARDEN】
address:新潟県新発田市島潟750 菊水酒造敷地内
tel:0120-23-0101(お客様相談室 ※平日10:00〜17:00、土・日曜・祝日、お盆、年末年始を除く)
access:JR新発田駅から車で約10分
営業時間:9:30〜16:30 ※カフェは10:00〜16:30(16:00L.O.)
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
駐車場台数:15台 席数:20席(カフェのみ)


新発田の恵みを堪能! 地産地消にこだわったレストラン

【 新発田ランチ4 】趣ある和空間で伝統の味に舌鼓
〈個室会席 谷平〉

季節の日本料理が楽しめる会席コース(4000円〜)や、新発田牛と越後もちぶたの陶板ステーキやすき焼きが付くコース(5000円〜)を用意。
鮭や鶏、アサリなど6種から選べるお好み釜めしが主役の、平日限定お昼コース(2時間3000円)。

新発田市の諏訪神社境内で、約60年愛されてきた日本料理店〈豊谷殿〉が2022年に店名を改め、新天地に生まれ変わったのがこちらの〈個室会席 谷平〉。

完全予約制・全席個室スタイルで、地元食材や新鮮な海の幸をふんだんに取り入れた、多彩なコース料理を楽しむことができます。コース料理は2500円から用意があり、予算に合わせたオーダーもできますよ。

ランチで気軽に楽しみたいときは、平日限定お昼コースもおすすめ。釜飯に盛込み膳、お造り、お吸い物、香の物、デザートがついて、満足感はばっちりです。

個室は仕切りを変えて、2名から最大70名程度まで対応OK。

JR新発田駅からのアクセスも良く、諏訪神社や清水園など観光スポットからほど近いのもうれしいポイント。情緒あふれる空間と旬の食材が詰まった日本料理で、特別なひとときを過ごしてみませんか。

Information

【個室会席 谷平】
address:新潟県新発田市諏訪町1-3-25-2
tel:0254-22-6666
access:JR新発田駅から徒歩約4分
営業時間:11:00〜22:00(21:30L.O.)
定休日:月曜、ほか不定休
駐車場台数:30台 席数:70席
備考:完全予約制

【 新発田ランチ5 】旬の地場食材を盛り込んだ
心弾むイタリアン〈La Gemma〉

「新発田産アスパラガスのカルボナーラ ジャガイモのニョッキ」(パン、サラダ、ドリンク付き 2200円)。4月頃の季節限定メニュー。
パスタには、春に旬を迎える新発田の名産・アスパラを使用。太さと甘さ、やわらかさが特徴です。

オーナーシェフが生まれ育った新発田市周辺でとれる野菜を中心に、旬の食材を使ったイタリアンを提供する〈La Gemma〉。

素材の魅力を引き出した料理にファンが多く、ランチはパスタ8種、ピッツァ3種、さらに魚・肉料理とバリエーションも豊富。特にランチタイムは混雑するので、事前予約がおすすめです。

木のぬくもりを感じる店内。ゆったり落ち着ける個室や、広々としたウッドデッキも併設されています。

開放的で明るい空間は、まるでリゾート地のレストランにいるかのような雰囲気。居心地のいい店内で、地元食材とイタリア料理の格別な組み合わせを堪能してみてはいかがでしょうか。

Information

【La Gemma】
address:新潟県新発田市緑町1-17-2
tel:0254-28-9303
access:JR新発田駅から車で約10分
営業時間:11:30〜14:00L.O.、17:30〜20:30L.O.
定休日:月曜、第2火曜、 ほか月1回火曜不定休
駐車場台数:15台 席数:35席

【 新発田ランチ6 】温かみのある店内で味わう、おなかも心も満たされる御膳
〈食堂カフェ はるとなつ〉

見た目も鮮やかな、「なつさんのわがまま松花堂ランチ」(2200円)。

日本料理店で長年経験を積んだご主人・今井利春さんと、奥様・夏美さんのご夫婦で営む〈食堂カフェ はるとなつ〉。旬の食材をふんだんに使った品数豊富なランチは、幅広い年齢層に愛されており、県内外問わず多くのリピーターを魅了し続けています。

なかでも「はるさんのわがまま松花堂ランチ」は人気ナンバーワンメニュー。天ぷらやお刺身などに加え、ご飯やみそ汁も付いて満足度もばっちりです。

木目が美しい温かみのあるテーブルやカウンターは、大工であるご主人のお父さんの力作。

食堂としてもカフェとしても利用しやすく、特にキッチンに面したカウンターはひとりでもくつろぎやすい雰囲気。種類豊富な御膳のほか、ボリューム満点なお弁当やオリジナルスイーツ、月に1度限定で提供されるラーメンにも注目を!

Information

【食堂カフェ はるとなつ】
address:新潟県新発田市太斎479
tel:0254-28-8705
access:JR新発田駅から車で約10分
営業時間:10:30〜14:30、18:00〜21:00
定休日:月曜、ほか不定休
駐車場台数:8台 席数:17席
備考:夜は完全予約制


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【 新発田ランチ7 】迫力満点の薪釜で焼き上げる絶品ピザが名物
〈Pizzeria Locale〉

スープ、デザート、ドリンク付きで満足感たっぷりなマルゲリータのセット(ランチ1980円 ※6月現在)。

東京や新潟の飲食店で経験を積んだご主人が営む〈Pizzeria Locale〉。お店自慢の薪窯は、温度が高く短時間でピザがふっくらと焼き上がり、ほのかに薪の香りを楽しむことができるのが特徴です。

ピザのほか、パスタやデザートなど、新潟県産食材を使用したこだわりのメニューの数々を楽しめますよ。

カウンターは薪窯と同じ目線になるように設計。目の前で仕上げてくれるライブ感も魅力です。

薪釜で焼き上げる絶品ピザは、テイクアウトできるのもうれしいポイント。また、ディナータイムには季節食材を使った多彩なアラカルトも用意しています。シーンに合わせて、いろいろな使い方ができそうです。

Information

【Pizzeria Locale】
address:新潟県新発田市新栄町1-10-15
tel:050-8883-6910
access:JR西新発田駅から車で約7分、JR新発田駅から車で約13分
営業時間:11:30〜14:30、18:00〜22:00
定休日:月曜、ほか不定休
駐車場台数:7台 席数:18席
備考:7月から価格改定を予定

【 新発田ランチ8 】本格洋食が豊富にそろう、
世代を超えて愛され続ける老舗〈文化洋食ino〉

「ミラノ風ポークカツ」(180g1450円)。ザクザク食感のカツレツにトマトソースとチーズをのせ、デミグラスソースで仕上げた一品。

本格的な洋食をリーズナブルに味わえると評判の〈文化洋食ino〉。味つけを最小限にすることで素材の味を生かし、ソースはメニューによって使い分けるなど、シェフの技が光る料理がそろいます。分厚い豚ロースを贅沢に使ったミラノ風ポークカツレツのほか、チーズ焼きハンバーグやドリア、パスタなど幅広いラインアップも魅力です。

昔ながらの洋食店らしい、クラシカルな雰囲気が魅力。

明るく広々とした店内で、ゆったりとランチを楽しめそうですね。夜には宴会コースや飲み放題のメニューもあるため、女子会や飲み会での利用もおすすめです。

Information

【文化洋食ino】
address:新潟県新発田市中田町1-1619-1
tel:0254-22-3653
access:JR新発田駅から車で約9分
営業時間:11:00〜15:00(14:30L.O.)、17:30〜21:00(20:15L.O.)
定休日:月曜(祝日の場合は営業)
駐車場台数:30台 席数:80席

【 新発田ランチ9 】手の込んだ肉料理&手づくりスイーツを存分に堪能
〈肉料理とスイーツのお店 KOYORI〉

しっとりとしたお肉の食感がたまらない「ローストビーフ丼」(ランチ1705円、ディナー1815円)。

肉料理とスイーツでそれぞれ腕を磨いたふたりのシェフが営む〈KOYORI〉。

どちらも本格的で多彩なメニューがそろいますが、ランチのいち押しは「ローストビーフ丼」。なめらかな舌触りのお肉とニンニクが効いたソースがマッチする、お肉好きは必ず食べておきたい一杯です。

お店は2階建てで、テーブル席のほかカウンターもあり。

デザートには、一番人気の「クリームチーズプディング」(460円)もぜひ。ほかにも、季節ごとに新メニューが登場するので詳しくはInstagramをチェックしてみてください。

Information

【肉料理とスイーツのお店 KOYORI】
address:新潟県新発田市新栄町3-3-28
tel:0254-28-7116
access:JR西新発田駅から車で約6分、JR新発田駅から車で約15分
営業時間:11:00〜21:00(20:00L.O.) ※ランチは17:00まで、ケーキのテイクアウトは11:00〜20:00
定休日:月・火曜(月曜が祝日の場合は翌日休み)
駐車場台数:6台 席数:44席

地元の味にふれる、新発田ならではのひとときを

行ってみたいお店は見つかりましたか?

豊かな自然に趣ある城下町のまち並み、おいしい特産品……楽しみどころが満載の新発田。市内を効率よくまわりたい方は、新発田駅からすぐの〈新発田市観光情報センター〉で自転車を借りて、市内の観光スポットやグルメスポットをめぐったり、自然豊かなサイクリングロードを楽しむのもおすすめです。

足を運んだ際は、ぜひランチでも新発田の魅力を感じてみてくださいね。

*価格はすべて税込です。

credit edit:Komachi編集部