「界 仙石原」で楽しむ1泊2日のクリエイティブ滞在|おすすめモデルコース

その昔は一帯が広大な湖だった名残を感じる湿原や、秋に山肌を黄金色に染めるすすき草原など、比類なき自然美であふれている箱根仙石原。美しい環境は芸術家たちを魅了し、今では多くのアトリエや美術館が点在するアーティスティックなエリアとなっています。「界 仙石原」はまさにそうした仙石原らしい風土・文化を体感できる温泉旅館。開業前には国際色豊かなアーティストを招き、宿泊しながら創作活動をする「アーティスト イン レジデンス」を開催。彼らの創出した芸術が彩る館内での滞在は、ゲストの内なる創作欲を呼び覚まし、自らもクリエイティブな体験を通じて表現する喜びに出合えます。
宿泊前後には国内有数の素晴らしい美術館を巡り、洗練されたランチも楽しむ、アート三昧な1泊2日のドライブプランをご紹介します。

モデルコースのポイント

  • 芸術と美味を味わう「箱根ラリック美術館」
  • 地元名店の看板メニュー、穴子寿司に舌鼓
  • アート魂を刺激するクラフト体験

<1日目>

  • 1ポーラ美術館
  • 2箱根ラリック美術館
  • 3仙石原すすき草原
  • 4界 仙石原

<2日目>

  • 5はこねずし
  • 6箱根クラフトハウス(強羅公園内)
  • 7彫刻の森美術館

1日目

御殿場I.C

車で約22分(箱根口I.Cからは車で約30分)

10:00 ポーラ美術館

印象派の絵画から現代アートまで約1万点のコレクション

クロード・モネ「睡蓮の池」ポーラ美術館蔵 1899年 油彩/カンヴァス 88.6×91.9 cm クロード・モネ「睡蓮の池」1899年 油彩/カンヴァス 88.6×91.9 cm ポーラ美術館蔵

国道138号線から少し逸れ、仙石原の森の中へと進んだところに佇むモダンな建物。ポーラ創業家2代目・鈴木常司氏が収集した西洋絵画や日本の絵画をはじめ、現代アート、東洋陶磁、ガラス工芸、化粧道具などの素晴らしいコレクションの数々が展示されています。国内最多の収蔵点数となる印象派の巨匠、モネの作品や、ルノワール、ゴッホ、ピカソ、フジタなど名品との感動の出会いが待っています。
美術館のコンセプトは「箱根の自然と美術の共生」。外観は地上部分の高さを周囲の木々に合わせて、建物のほとんどが地下に配置されています。周囲には「森の遊歩道」も整備され、点在する屋外彫刻と共に高原らしい自然が楽しめます。

ポーラ美術館
  • URL:https://www.polamuseum.or.jp/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 MAP
  • 営業時間:9:00〜17:00(16:30最終入館)
  • 定休日:無休(展示替のため臨時休館あり)
  • 入場料:大人2,200円、大学生・高校生1,700円、中学生以下無料
  • TEL:0460-84-2111

車で約5分

13:30 箱根ラリック美術館

ジュエリーとガラス工芸の巨匠、ルネ・ラリックの優美な輝きの世界へ

展示室はジャンルやテーマに沿って展開。展示替えや企画展なども随時実施 約1,500点のコレクションから、常時230点ほどを展示、紹介

自然林と植栽が美しい中庭を抜け、世界中にファンを持つフランスの工芸家、ルネ・ラリックの美術館へ。19世紀末〜20世紀初頭、アール・ヌーヴォーとアール・デコの時代を駆け抜けたラリック。当時の著名人たちからも絶大な支持を得た繊細で独創的なジュエリーから、後年製作に没頭した香水瓶や花器などのガラス工芸、さらにオリエント急行を代表とする優美な室内装飾まで作品は多岐に渡り、才能の幅広さを物語ります。館内では生い立ちから1900年のパリ万博での人気ブレイクなど、人生の軌跡も辿ることができ、まばゆいコレクション鑑賞が一層深みを増します。展示替えや企画展なども随時行われており、訪れるたびに新たな魅力に出合える美術館です。

箱根ラリック美術館
  • URL:http://www.lalique-museum.com/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1 MAP
  • 営業時間:ミュージアム 9:00〜16:00
    レストラン  11:00〜17:00
  • 定休日:毎月第3木曜日(ただし8月は無休)
    展示替え等による臨時休館あり
  • 入場料:大人1,500円、高校生・大学生・65歳以上1,300円、小・中学生800円
  • TEL:0460-84-2255

車で約3分

秋はここに立ち寄るのもおすすめ

仙石原すすき草原

箱根の秋の風物詩、黄金色にそよぐすすきの大パノラマ

草原を横断するように1本の遊歩道が整備されており、シーズン中には多くの観光客で賑わいます

「かながわの景勝50選」「かながわの花100選」に選定されている景勝地。台ヶ岳の麓に広がる一面のすすき草原で、秋口には銀色に色付いた穂が、秋の深まりとともに金色へ変化。草原を吹き抜ける風に合わせて穂が波打つ様子は、一見の価値ありです。草原内は起伏に富み、全体を見渡せる丘の上は輝くすすき野を背景に記念撮影ができる絶好のスポット。遠くに目を移せば、ハイカーに人気の金時山などの外輪山と緑あふれる湿原が調和した雄大な風景も堪能できます。

仙石原すすき草原
  • URL:https://www.hakone.or.jp/526
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 MAP
  • TEL:0460-85-5700(箱根町総合観光案内所)

車で約2分(箱根ラリック美術館からは車で約4分)

15:00 界 仙石原

内なる表現欲と出会うアトリエ温泉旅館

標高約700メートル の仙石原高原の雄大な自然に抱かれた、全室露天風呂付きの温泉旅館。館内はさりげなく凝らした意匠の中にアートが飾られ、ロビーには美術室のようなアトリエライブラリーが。表現欲が自然と刺激されるクリエイティブな滞在が楽しめます。

施設サイト
予約サイト

おすすめの客室 本館 仙石原アトリエの間 露天風呂付き和洋室

「界 仙石原」の部屋は全て、仙石原の大自然を一望する大きな窓とテラス、温泉露天風呂を備えた贅沢さ。上質でシンプルなインテリアの中に、国内外のアーティストが手掛けた絵画などや、地元ガラス作家のガラスオブジェの照明が彩りを添えます。

16:00 アトリエライブラリー

手ぬぐいに絵付け、色付けを楽しむ「ご当地楽」

ロビー隣接の「アトリエライブラリー」でアート体験。カラフルな顔料や絵筆などが飾られた美術室のような空間

型染作家・小倉充子氏によるオリジナルの手ぬぐいに、自由に色をのせて自分らしい一枚を製作。箱根の宿場町や野鳥・草花など、数種類から好きなデザインを選べます。動画を見ながら簡単にできる内容で完成度も高く、表現欲が満たされます。

※4:00PM~/5:30PM~/7:00PM~の3回開催

17:30 食事処で夕食

贅を尽くした食材と美しい器が芸術的な調和を奏でる会席

八寸やお造りを盛った「宝楽盛り」では大涌谷の噴煙を想起する錫器を使うなど、美術品のような器にも注目

大涌谷の噴煙をイメージしたアメージングな演出の「サーモンの瞬間燻製」に始まり、雲丹と海老の旨味を活かした出汁を使用した贅沢な鍋など、味はもちろん香りや音、色彩と五感で楽しめる料理の数々。「界 仙石原」の世界観をおいしく堪能できます。

19:00 客室内露天風呂

日によって変わる白濁した温泉を独り占めできる客室の露天風呂

客室に付いた露天風呂で好きなときに温泉に入り、テラスで自然の風に吹かれる極上ステイを

「界 仙石原」の温泉は、大涌谷から引いたpH2.0の酸性の硫酸塩・塩化物温泉。やや白濁して湯の花が舞い、短時間の入浴で肌がなめらかに。客室内の他、美術館のようなエスカレーターを下った温浴棟には大浴場もあり、「あつ湯」「ぬる湯」の湯浴みが楽しめます。

22:00 客室

地元の美酒を飲み比べしつつ、オンラインで酒蔵見学

多品種の銘柄を持つ地元・小田原の「瀬戸酒造」。スタッフが厳選したリストから好みの3種をチョイスできます

スタッフが現地取材した「オンライン酒蔵見学」を視聴しながら、実際に地酒3種の飲み比べを楽しめる粋な体験メニュー。あじさいの花から抽出した酵母を使用した一杯や、炭酸水で割って飲んでもおいしいタイプなど、新しい日本酒の魅力を再発見できます。

※15:00〜22:00(日によって変更あり)
※2,000円(3種類のおつまみ付き)

2日目

07:00 仙石原すすき草原など周辺エリア

高原の朝の空気を思い切り吸い込み、元気良くパワーウォーク

すすき草原までは片道約15〜20分。台ヶ岳の山際から朝日が昇り、草原に光が差す光景は神々しいほどの美しさ

目覚めたらまずは周辺観光マップを手に、すすき草原へと朝ウォーキング。「鼻から吸って口から吐く」を意識しながら大股で歩き、肺機能や免疫力アップにアプローチします。朝靄のかかる草原や湿原の眺め、ウグイスの鳴き声で爽やかな一日のスタートを。

08:00 食事処で朝食

つくね芋ステーキや小田原かまぼこが並ぶご当地朝ごはん

夕食・朝食共に、半個室の食事処で。宿場町をイメージしたインテリアが旅情を誘います

鉄鍋でジューッと焼いたアツアツのつくね芋ステーキを。見た目以上に弾力と食べ応えがあり、滋味深い地元の味に感銘を受けます。小田原名物のかまぼこは「宿場町風」のカゴの器で提供され、朝食にも豊かな創造性があふれています。

12:00 チェックアウト

車で約2分

12:15 はこねずし

独自のタレが絶妙な、ふんわりやわらかな穴子寿司

一番人気の「穴子寿司」2,300円(税別)。ボタンエビや甘エビなどの味噌汁付き(内容は日替わり) 「穴子寿司」2,600円。ボタンエビや甘エビなどの味噌汁付き(内容は日替わり)

ホテルから徒歩圏内にある寿司の名店。山々に囲まれた仙石原にありながら、おいしい寿司が味わえると人気です。看板メニューの「穴子寿司」は見るからにふっくらと柔らかそうな穴子に、こっくりした色合いのツメが食欲をそそる一品。宮城県仙台産や、愛知県産などの名産地の穴子を厳選し、丁寧に下処理をして炊きあがりまで半日かけて仕上げています。ツメは穴子の煮汁に醤油、三温糖を加えて煮詰めてあり、上に散らしたユズの皮の香りとも相性抜群。穴子の他、店主が毎朝、沼津港から買い付けてくる新鮮なネタを使った握りやちらし、日替わりの一品など海の幸も満喫できます。開店時から行列する日も多く、予約するのがおすすめです。

箱根 はこねずし
  • URL:http://hakone-sushi.com/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817 MAP
  • 営業時間:11:30〜15:00(L.O.14:30)、17:00〜21:00(L.O.20:30) ※冬期は早めに閉店する場合あり
  • 定休日:月曜、火曜(年末年始・GW・お盆などの繁忙期は営業、後日休みあり)、祝日は要確認
  • TEL:0460-84-7890

車で約10分

13:10 箱根クラフトハウス(強羅公園内)

美しい庭園内のアトリエで様々なアート体験を

道具のディスプレイが創造的な思いを刺激する、ポタリーペインティング体験工房「ポタリエ」

手入れの行き届いた庭園が傾斜面に広がる花の名所「強羅公園」。公園正門を入ってすぐ左にある「箱根クラフトハウス」では、様々なクラフト体験ができます。手びねりや電動ろくろでの陶芸、ぷーっと膨らむ吹きガラス、好みの色や模様を付けられるとんぼ玉など体験メニューはたくさん。近年注目の、素焼き器に専用絵具でペイントやスタンプを施す「ポタリーペインティング」もあり、どのコースも専任クラフトマンが細やかにサポートしてくれるので安心して参加できます。
建物内には箱根の伝統工芸品や作家作品、オリジナル雑貨を販売する「こまもの屋 箱根」もあり、おしゃれなお土産が見つかります。

箱根クラフトハウス
  • URL:http://www.crafthouse.org/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300「強羅公園」内 MAP
  • 営業時間:10:00〜17:00(体験ごとに受付時間は異なる)
    ※シーズンや連休などは9時30分から営業
  • 定休日:無休(メンテナンスや悪天候により休業の場合あり)
  • 入場料:入園料:強羅公園650円、小学生以下無料
    体験料:コース毎に異なるためHPで要確認
  • TEL:0460-82-9210
  • メモ:対象年齢等はコース毎に異なるのでHPで要確認

車で約2分

14:30 彫刻の森美術館

箱根の風景に約120点のアート作品が溶け込む野外美術館

1969年に開館した国内初のオープンエアミュージアム

「強羅公園」から山を下った、箱根登山鉄道「彫刻の森」駅至近のロケーション。約7万㎡の広大な敷地内にはロダンや岡本太郎、ヘンリー・ムーアといった国内外の著名な彫刻家による作品が点在。他にも近・現代を代表する名作の数々を身近に楽しむことができ、豊かな表現やスケール感に圧倒されます。自然の起伏を活かし、緑の中に美しく融合したアートを鑑賞しながら、気持ちのいい散策ができます。
野外彫刻の他にも、「ピカソ館」などの室内展示場から、レストランやカフェ、ミュージアムショップまで充実しており、創造性に満ちた空間とひとときを体感できます。

彫刻の森美術館
  • URL:https://hakone-oam.or.jp/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121 MAP
  • 営業時間:9:00〜17:00(16:30最終入館)
  • 定休日:無休
  • 入場料:一般2,000円、大学生・高校生1,600円、中学生・小学生800円
    ※WEBチケット事前購入割引あり
  • TEL:0460-82-1161
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