太平洋高気圧の縁を回って暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で、三重県内は17日、各地で大雨が降った。桑名市では午後1時10分までの3時間で統計開始以来最大となる144.5ミリの降水量を記録。中部電力パワーグリッドによると、午後6時までに伊賀市や伊勢市などで7211戸が一時停電した。

 気象台によると、雨が降り始めた16日から17日午後4時までの降水量は紀北町紀伊長島で365.5ミリ、大紀町の藤坂峠で316.5ミリ、熊野市新鹿で247.5ミリを記録した。

 南伊勢町は土砂災害の危険性が高まっているとして、一時、南島地区2284世帯4185人に避難指示を出した。近鉄やJRなどは一部区間で運転を見合わせた。