「僕がハリー・ポッター!? ってびっくりして最初は笑っちゃいました。あまりにもうれしいときって笑ったりしますよね。光栄すぎるお話でした」

ロングラン上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で、父親になったハリー・ポッターを演じる稲垣吾郎(51)。出演が決まったときの気持ちをこう語った。

「世界中にファンがいる偉大な作品。プレッシャーももちろんありますけど、ファンの方々に認めてもらえるように演じたいと思います。今までいろいろな俳優さんが演じてきてそれぞれの色があったと思うので、僕も僕なりのハリー・ポッターというものを出せたらいいのかな、とも思います」

37歳になったハリー・ポッターと息子・アルバスとの関係性を軸に描かれる新たな冒険物語。

「今回は特に父と息子の話でもあるので、父親という役を繊細に演じたいなと思いました。イリュージョンが素晴らしいし、ほかにも見どころはたくさんありますけど、父と息子のシーンがすごく切なくていい場面だったりするんですよね」

ハリーのように魔法が使えるとしたらどうしたいかを聞いてみると――。

「今、3匹の猫と一緒に生活しているのですが、その子たちと会話がしたいです。長女は僕の足元に寝てガーゴイルのように守ってくれているし(笑)、男の子はワイルドに僕の顔のほうにお尻を向けて寝たりして、みんな性格はバラバラだけど、もう家族の一員ですし、子どものような存在。ふだん冷静な僕がふり向いてもらえなくて猫のことを追っかけているんです、そんな姿、絶対人には見せられないですけど(笑)」