F1イギリスGPの予選でシャルル・ルクレールが訴えたフェラーリが抱える問題は、パワーステアリングに関連したモノだと見られている。

 ルクレールはイギリスGP予選を6番手という結果で終えた後、謎のトラブルについて言及した。チーム無線で罵詈雑言を吐き、自分のずさんなパフォーマンスを激しく非難したルクレールだが、冷静になってメディアに対応した後、シルバーストンに多くある高速コーナーで限界ギリギリの走行をする際に、SF-25にそれを妨げる何らかの問題があったことを示唆したのだ。

「僕たちが抱える問題は非常に限定的なものだ。バランス問題でもグリップ問題でもない」とレクレールは謎めいた口調で述べた。

「詳細は明かせないが、車に組み込まれた非常に奇妙な問題だ。特に高速コーナーではさらに困難になる。解決できることを願っている。詳細は明かせないんだ。ごめん」

 ルクレールは、この問題はレースではなく、マシンから限界の性能を引き出す必要がある予選でのみ発生すると強調した。しかも高速コーナーに限定された問題であるため、モントリオールやモナコのようなストップ&スタートのサーキットよりも、シルバーストンでの方が大きな影響を受けたと思われる。一方ハミルトンは今回はこの問題に悩まされなかったと述べたが、過去には悩んだことがあるという。

 チーム代表のフレデリック・バスールはルクレールの主張に同調したものの、詳細を明かすことを拒否した。