マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、マックス・フェルスタッペンがレッドブルを離脱するとの噂について言及。マクラーレンに移籍する可能性を否定し、現行ラインアップのランド・ノリスとオスカー・ピアストリに「満足している」と語った。

 一方でメルセデスのトト・ウルフ代表はフェルスタッペンとの交渉を認めており、今年末に契約が切れるジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの将来に不透明感が漂っている。

 ウルフ代表は、フェルスタッペンが2026年にメルセデスに移籍する可能性は低いと認めたものの、将来的な移籍の可能性を完全に否定することはしなかった。

「キミとジョージの状況を見れば、我々は完璧なラインアップに非常に満足している。これが未来だと信じている」と、ウルフは6月にスカイスポーツF1に説明した。

「しかし、同時に、4度の世界チャンピオンが将来どうするかを決める必要があり、チーム代表として、その行方を見極める必要がある。しかし、それが起こる可能性は極めて低いと考えている」

「3年後や5年後には何が起こるか分からないからこそ、長期的な視点で何を考慮すべきかを見極める必要がある」

 ブラウンはフェルスタッペンの噂について質問され、フェルスタッペンとの交渉に興味があるかどうか尋ねられたが、「オスカーとランドには大満足だ」と『TSN』に説明した。

「私は野次馬ですらない。ドライバーラインアップにはとても満足しているし、スマートフォンに表示されるもの以外には、特に時間を費やしていない」

 現状、フェルスタッペンは2028年末までレッドブルと契約を結んでいる。しかし一連の不振を受けて、チームとの将来が疑問視されるようになっている。

 そしてレッドブルは、レッドブル・レーシングのCEO兼チーム代表のクリスチャン・ホーナーを7月9日に電撃解任。新たにローレン・メキーズが代表に就任した。

 現時点では、これがフェルスタッペンの長期計画にどんな影響をおよぼすのか不透明だ。