F1ベルギーGPの予選で7番手となったレッドブルの角田裕毅は、セッション直前に投入したアップデートの恩恵が大きいと明かした。

 角田は今年の日本GPからレッドブルに昇格したものの、ここまでの獲得ポイントはわずか7ポイント。特にエミリア・ロマーニャGPで大きなクラッシュを喫してからは、低調が続いていただけに、今回の好結果に自身も満足しているという。

「この結果には満足しています。チームも予選直前にアップデートを投入するため、本当に素晴らしい仕事をしてくれました。このポジションを得るに足るモノでした」

 角田は予選をそう振り返った。

「まだいくつかパーツはありますが、フロアのパフォーマンスは十分で、確実に以前よりも良い状態です」

 角田はチームメイトのマックス・フェルスタッペンと比べ、古いスペックのマシンでベルギーGPの週末をスタート。F1スプリントでは11位に終わったが、スペアパーツ確保の心配がなくなったことから、決勝に向けた予選には、フェルスタッペンとほぼ同等のフロアが装着されたマシンで臨むこととなった。

 Q1こそ12番手通過となった角田だが、Q2を5番手で通過すると、Q3ではフェルスタッペンから0.381秒差の7番手タイムを記録した。

「全く違う状況のクルマで臨んだので、正直アップデートが入ったことは嬉しかったですが、少し難しい部分もありました」と角田は言う。

「今のF1は最後の調整までかなり詰めて行なうので、メカニックは本当に頑張ってくれて、本来予選には間に合わないモノを間に合わせてくれました。それだけで十分かなと思います」