オーストリアGPの予選では、Q1敗退を喫した角田がフェルスタッペンから0.263秒差にとどまった。ただ、これはQ2進出が確実だったフェルスタッペンはソフトタイヤ温存のためQ1最終盤のアタックを行なわなかったため。予選全体の持ちタイムでは0.440秒差だった。

 しかし最新パーツが優先して投入されるフェルスタッペンのマシンと比較して、イギリスGPの時点では、パッケージの違いによって予選1周あたり0.3秒の差があったと角田はベルギーGPの前に明かしていた。

 そのためベルギーGP予選でのフェルスタッペンから0.381秒という差は、さほど驚くべきモノではないと角田は考えている。

「何レース前か分かりませんが、僕らにどれだけの差があったのかは、数字で分かっていました」 

 ベルギーGPの予選を終えて、角田はそう振り返った。

「僕との(仕様の)違いを考えれば、ラップタイム上ではマックスと僕の差はそれほど大きくありませんでした」

「だから僕自身としては、エンジニアグループの中でも、僕らが望むような形で改善していく上で正しい方向に進んでいることは分かっていました」

「改善できて嬉しいです。全体的に少しグリップが向上しました。以前のフロアは何に関してもより敏感で、ちょっとしたスライドが“オーバースライド”になって、修正が効かなかったんです」

「今のはもう少し扱いやすくなっています」