阪神の独走状態になりつつあるセ・リーグですが、『横浜奪首』のスローガンのもと、リーグ優勝を目指すベイスターズが、かつてないほどの積極的な補強を敢行しています。
6月の月間チーム打率.203という打撃不振のテコ入れとして、昨年NPBでプレーしたM・フォードを獲得。さらにD・ビシエドに加え、投手力の強化として、元阪神の藤浪晋太郎の獲得に乗り出していることが報道されました(7月11日時点)。
強力打線が売りのはずだった今季のベイスターズですが、打線の核に期待されたオースティンが不振に故障もあり、ここまでわずか29試合出場(打率.211、2本塁打)、ブレイクを果たしたと思われた梶原昂希も、47試合出場で打率.218と打撃不振。
チームは6月末の巨人戦では3試合連続完封負けを喫するなど、厳しい状況となっていました。投手陣も、昨季抑えを務めた森原康平や、クローザーとして実績豊富な山崎康晃が本来の姿ではなく、右肩故障から復帰したばかりの入江大生に頼らなければならない状況となっています。
昨年途中入団からポストシーズンで活躍したフォードに加え、NPBで実績十分のビシエド、藤浪と、ある程度計算できる選手の獲得は、1998年以来となるリーグ優勝に向け、フロントが本気度を示したものであると言えそうです。
昨季も8月終了時まで首位だった広島の急激な失速があったように、長いペナントレースでは何が起こるかわかりません。本当の勝負である8、9月に向け、救世主の期待がかかる3選手の昨季と今季の成績を調べてみましょう。