北陸電力の松田光司社長は18日、東京都内で記者会見し、火力発電の低炭素化に向け、燃料の石炭の一部を木質バイオマスで代替する考えを示した。七尾大田火力発電所(石川県七尾市)などでは既に導入しており、松田氏は「安定供給を図りながら置き換える比率を高めていく」との考えを示した。
七尾大田火力2号機では2010年9月に木質バイオマスを混ぜた発電を始め、今年4月にバイオマスの混焼比率を1%から15%に増やした。24年の能登半島地震や記録的豪雨で発生した流木などを加工し、燃料として活用する。
富山新港火力では、石炭よりもCO2の排出が少ない液化天然ガスを燃料とする2号機を増設する。