ホラー漫画「富江」シリーズなどを手がけた伊藤潤二さん(61)が、米国の権威ある漫画賞「アイズナー賞」で、殿堂入りを果たした。伊藤さんの漫画を多く刊行する朝日新聞出版が26日、発表した。

 また、同賞の公式サイトによると、審査員が選出した殿堂入り漫画家の中に「ゲゲゲの鬼太郎」などの水木しげるさんが入った。「日本で最も尊敬される芸術家の一人」と紹介されている。

 伊藤さんは「1作1作、なるべく手を抜かぬように努力してきたことが報われた思いです」とコメント。伊藤さんは2021年に「地獄星レミナ」がアイズナー賞の「最優秀アジア作品賞」を受けるなど計4度受賞していた。

 アイズナー賞は「コミック界のアカデミー賞」とも呼ばれている。朝日新聞出版によると、過去に同賞で殿堂入りした日本の作家には、手塚治虫さん、大友克洋さん、宮崎駿さん、高橋留美子さんらがいる。