鹿児島県警の上半期の懲戒処分者は、前年同期より1人多い4人だった。内訳は停職2人、減給1人、戒告1人。警察庁のまとめによると、九州・沖縄では、長崎の5人に次いで多い。

 4人はいずれも警察官。鹿児島県警の発表や懲戒処分台帳によると、知人女性に捜査情報を漏らしたとして、県警本部前捜査2課長が停職1カ月の処分を受けた。不同意性交容疑でも書類送検されたが、不起訴になった。他にも、酒気帯び運転をした鹿児島中央署の30代巡査長が停職3カ月、留置施設に私物の携帯電話を持ち込みゲームをするなどした霧島署の40代巡査長が減給1カ月となった。

 戒告について、県警は私的行為で公表基準ではないとしているが、台帳によると、警部補が飲酒し不適切な行為をしたとされる。

 不祥事が相次いだことから、県警は2024年8月に再発防止策を策定。全職員アンケートでは回答者の8割超が「不祥事防止への意識が高まった」と答えた。県警監察課は「さまざまな角度から再発防止策を評価していく」としている。