福井市在住の女性が現在、平和教育をテーマにした紙芝居の読み聞かせ活動を行っている。(福井経済新聞)
紙芝居の基となった小説と、紙芝居の一部。紙芝居は上演時間約30分で、出張上演(午前中のみ)の相談にも応じる
活動を展開するのは、市内のカフェ「寄合カフェ 京町Y・Y」(福井市順化2)店主で元高校国語教師の清水康江さん。清水さんは在職中に演劇部顧問を35年間務めた。昨秋から、月1回程度のペースで読み聞かせ会を開いている。
紙芝居は、福井市出身で元弁護士・田中幹夫さんの自伝的小説「いくさの少年期 1941〜1945」を基にした33枚仕立ての作品。春山国民学校初等科3年の少年が旧制福井中学校1年で終戦を迎えるまでのストーリーで、国が豊かになると信じて戦争に耐えるものの、食料などの物資が徐々になくなったり、恩師や親しい人たちが亡くなったりする様子を描く。舞台は清水さんの出身地である京町エリアから100メートルほどの距離にある呉服町エリアで、1945(昭和20)年7月19日〜20日の福井空襲の惨劇も盛り込む。
清水さんは「昨年8月、地元紙の記事で紙芝居の出版を知った。記事には上演する学校や団体などを募集していることも書かれていて、元演劇部顧問の経験が生かせるのではと直感した。すぐに出版元に問い合わせると翌日には紙芝居が届いた」と話す。
清水さんにとっての太平洋戦争は親以上の世代の体験。これまで両親も祖父母も過去を語りたがらず、清水さん自身もつらい戦争の話は受け止めてこなかったという。「この紙芝居に出合えたのは運命かもしれない。今年は戦後80年の節目。独りでできる反戦運動だと考えている。戦争の無意味さや平和の大切さを考えてもらえる機会になれば」と願いを込める。
8月10日、同カフェで読み聞かせ会を開催する。清水さんは「当店、高校、公民館などさまざまな場所で会を開いてきた。会場に集まった一人一人の目を見て、『平和の祈りよ、届け』という気持ちを込め読み聞かせている」と話す。15時開演。入場無料。
福井の女性が紙芝居読み聞かせ活動 元高校演劇部顧問、戦争の記憶次世代に

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