参加チームが「7」から「32」に、賞金総額も1450億円に大幅増となったFIFA主催のクラブW杯(CWC)。
アジアから参戦した浦和レッズが、1次リーグ3戦3敗で開催国アメリカの地を離れることになった。
初戦リバープレート(アルゼンチン)、2戦目インテル(イタリア)相手に連敗スタート。3戦目の相手モンテレイは、中南米メキシコの名門クラブとはいえ、欧州列強リーグと比べると所属選手の実力、知名度、戦歴は数段劣る。
浦和としては、せめてモンテレイから白星を挙げ、1次リーグの勝利ボーナス「3億円」を稼いで帰国したかっただろう。
しかし前半30分、34分、39分と立て続けにゴールを決められ、終了間際の失点で0−4の完敗劇。浦和は新形式のCWCで爪痕を残すことなく、帰国の途に就いた。
試合後に「日常のリーグの文化の差が出た」とコメントしたのが、ドイツやベルギーでプレー経験のあるDF関根貴大。30歳のベテランは「(相手各選手の)個が強い場合、日本のJリーグ(で戦っている場合)では(彼我の格差を)埋めるのが難しいというのが正直なところ」と本音を吐露した。
「浦和関係者、Jリーグの関係者ともにリバープレート戦とインテル戦は引き分け、モンテレイ戦に勝利して1次リーグを突破する--という淡い青写真を描いていた。そもそもJリーグ関係者は<欧州5大リーグでも下位クラブ相手ならJ上位クラブは互角の勝負ができる。欧州の2〜3流国のリーグや南米・中南米が相手なら勝ち目は十分>という認識を持っている。今回のCWC3連敗ショックはクラブ、Jリーグ関係者、そして選手たちにも広がっていくでしょう」(サッカー関係者)