お笑いタレントの東野幸治がMCを務めるABCテレビの生放送の情報番組「教えて! ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分、関西ローカル)が26日放送され、日米両政府が合意した関税交渉について専門家、政治家らの「見方」を尋ねた。

元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏は、日本が米国へ約80兆円を投資し、利益の9割を米国が受け取るとされる合意内容に「80兆円投資して9割をアメリカが受け取るってことは70兆円のギフトですよ。これはないよ。ちょっとあり得ない」と切り捨てた。

互いの合意内容を記した文書がないことに「これね、カツアゲをどれだけ食らうか分からないですよ」と警鐘を鳴らし、「政府間交渉で文書がないって、ないです!」と驚き、「普通は文書があって、解釈とを詰める。政府間交渉で文書を作らないなんて、ありえない」と目を見開いた。

参院選で14議席に躍進した参政党の神谷宗幣代表は「昨日、総理と懇談会をさせてもらったが、野党でもだれも成功だとは思っていない。みんな失敗だと思っている」と断言した。

参院選兵庫選挙区に無所属で立候補し、初当選した泉房穂氏は「私も弁護士ですが、文書がないなんて考えられない。口だけでしょ。80兆を持っていかれて、まだなんぼ言われるか分からない。口だけだから、関税だって(15%が)25%にされるかわからない」と警戒した。

自民党大阪府連会長を辞任する意向を示している青山繁晴参院議員は「これはトランプさんの脅しの手のひらに乗った結果ですよ」とあきれかえった。

元内閣官房参与で京大大学院教授の藤井聡氏は「こんなもん、“不平等条約”ですよ」と憤慨した。