パレスチナ自治区ガザ地区の食料不足が深刻化する中、イスラエル軍は27日、人道物資の搬入などを可能にするため一部の地域で戦闘を一時停止すると発表しました。

イスラエル軍は27日ガザ地区の一部の地域で戦闘の一時停止を始めると発表しました。停止するのは現地時間の午前10時から午後8時までで新たな通知を出すまで毎日実施するとしています。また食料や医薬品を運ぶ国連などの車列が安全に移動するための「人道回廊」を設置するとしているほか航空機を使った食料などの空中投下も26日から開始したとしていてこれらを人道支援のための一連の措置と位置づけています。

食料不足が深刻化するガザ地区では栄養失調で亡くなる人も相次いでいてイスラエルとしては自らに寄せられる批判をかわす狙いがあるとみられます。

ただ、アメリカなどが仲介するイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦交渉そのものは行き詰まりを見せていて抜本的な状況の改善につながるのかは不透明です。