マリーゴールド所属の女子プロレスラー・天麗皇希の特撮インタビュー。第2回では、試合中に負った大ケガの真相、バラエティ番組でも話題を集めた“ビジュアルへのこだわり”などを聞いた。《NumberWebインタビュー全2回/前編から続く》
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タイトル獲得で感じた“風当たり”
GHCといえば、プロレス界の金看板と言っていい。GHCヘビー級のベルトを巻いた選手たちには三沢光晴がいて小橋建太がいて、丸藤正道とKENTAがジュニアの時代を築いた。
多くのファンにとって思い入れの強いであろうタイトルに、新たに女子王座が加わったのが昨年11月のことだ。ランブル戦を制してタイトル獲得を果たしたのが天麗皇希(あまれいこうき)だった。
強豪ひしめく中で勝ち残ったのだから、運も含め皇希がチャンピオンにふさわしかった。そういう話だ。とはいえ注目度の高いベルトであり、ランブル戦という形式も物議を醸した。死力を尽くして勝ち取ったベルトではなかった。
「そういうルールのタイトルマッチで勝っただけなので、私に不満をぶつけられてもと(笑)。ましてデビュー半年の新人がGHCと名のつくベルトのチャンピオンですもんね」
期待されているから風当たりも強くなる。デビューから常に「チャンスはあるから乗り越えてこいよ」と言われているような気がしていた。でもそれは、やっぱり新人には重荷だった。
「デビューから今まで、重荷を感じたことがないと言ったら嘘になります」