Adoプロデュースによるレトロホラーアイドル・ファントムシータが9日、東京ドームシティ ラクーアガーデンステージでメジャーデビュー記念イベントを開催した。メジャーデビューシングル「すき、きらい」の発売を記念したもので、抽選で当選した550人のファンが会場に集結。全4曲のパフォーマンスとAdoからのサプライズの音声メッセージで、デビューの節目を祝った。

 イベントが始まると、SEにあわせてメンバーのもな、美雨(みう)、凛花(りんか)、百花(もか)が登場し、デビュー曲「すき、きらい」を披露。Ado譲りの表現力豊かな歌唱と、ミュージカルのような緻密なステージングで観客を魅了した。目を大きく見開いたり、叫ぶようなシャウトを響かせたりと、緊張感のあるパフォーマンスを繰り広げ、初披露となるカップリング曲「そっくりさん」も続けてパフォーマンスした。

 その後、現在ワールドツアー中のAdoからサプライズの音声メッセージが届くと、会場にはどよめきと歓声が広がった。「メジャーデビュー前に世界ツアーをしてみたり、波乱万丈なファントムシータですが、こうしてメジャーデビューできたことは、みなさんもうれしいでしょうし、すごく大きな一歩だと思います。改めておめでとうございます」と祝福の言葉を贈った。

 また、Adoは「すき、きらい」のタイトルにかけて、メンバーの“好き”と“嫌い”な部分にも言及。「嫌いなところはないです」と前置きしながらも、「レコーディング休憩中に私が現れると、みんな急に硬直してしまう。たまにちょっと寂しくなるので、もっと気軽に話しかけてください」と笑いを交えて語った。一方、“好き”なところについては、「このレトロホラーというコンセプトにしっかり向き合い、お互いを支え合っている姿に、私もすごく感化されています。同じパフォーマーとして、みなさんにリスペクトしています。そんなところが大好きです」と、プロデューサーとしての思いを真摯に伝えた。