演歌歌手の望月琉叶が24日、東京・歌舞伎町劇場で、小室哲哉が提供した新曲「わがまま」の発売記念コンサートを開催した。2020年に「失恋慕情」で演歌歌手としてデビューし、21年に『第63回日本レコード大賞』新人賞を受賞。デビュー5周年という節目の年に、これまでの感謝とこれからへの意気込みを込めた特別なステージとなった。

 開演前には報道陣を前に、「わがまま」と、同曲のカップリングとして収録されているTM NETWORK「Get Wild」の演歌バージョンを披露。「Get Wild」では原曲に新たな魅力を与えるアレンジを、伸びやかな歌声で見事に歌い上げた。

 囲み取材では「ここまでやってこられたのは、応援してくださるファンのみなさん、支えてくださったスタッフや家族のおかげ」と感謝を述べたうえで、「小室さんに作詞作曲していただけるとは夢にも思っていなかった」と喜びを語った。

 「わがまま」は、望月自らのオファーによって実現したもので、「私の“わがまま”を聞いていただいて『わがまま』ができました」と笑顔で紹介。転調や「びっくりさせてごめんね」など現代的な言葉が使われていることを特徴に挙げ、「こぶしを回しすぎないようにするなど、演歌っぽくなりすぎないよう意識した」と話した。小室からは「『赤いスイートピー』のようにかわいらしく、語るように」と歌唱イメージの助言もあったという。望月は「等身大の私をイメージして描いてくださった曲。大好きなもの、大切な人にだからこそ“わがまま”になってしまう。そんな気持ちを歌った曲です」とアピールした。