YouTube登録者74万人、SNS総フォロワー数200万人超を誇る人気ストリーマーのスタンミじゃぱん(以下、スタンミ)。ハイクオリティーなコスプレやモデル業でも注目を集める一方で、飾らない物言いと温かさ、独特な感性で視聴者からのお悩み相談など素のキャラクターがにじみ出るコンテンツでも人気を博している。そんな彼が長年、憧れ続けていたのが俳優業。病気のために一度は夢を諦め、引きこもり生活に陥るも、手術により克服。今、再び、その夢へと向かって邁進しているスタンミに、自身のこれまでと現在地、そしてこれからを聞いた。

■青春を失い、引きこもった少年が見出した“もうひとつのステージ”

 人気ストリーマー・スタンミが俳優への憧れを抱いたのは、映画『タイタニック』を観た幼少期の頃だったという。

「たぶん、俳優になりたいというよりも、何かになりきって、人前で演じたいという思いが強かったんだと思います」

 その思いの強さを表すこんなエピソードがある。小学6年生の時の音楽祭でのこと。指揮者に立候補したスタンミは、当日、先生にナイショで映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の主人公のジャック・スパロウのコスプレで登壇。会場を沸かせつつ、指揮をこなしたのだという。

 そんな明るい目立ちたがり屋だった少年が、その後、一転、高校時代には俳優への夢を諦め、引きこもりに近い生活を送ることに。きっかけは、本態性振戦という手の震えが出る病気だった。