あおむけの状態で寝る人もいれば、横向きの方が眠れるなど、人によって寝るときの姿勢はさまざまだと思います。ところで就寝時に「抱き枕」を使う人がいますが、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。抱き枕と睡眠の質の関係性や、抱き枕を使うときの注意点などについて、上級睡眠健康指導士の山本智子さんに聞きました。
体格に合わない「抱き枕」を使うとかえって寝返りの妨げに
Q.そもそも、就寝時に抱き枕を使っても問題はないのでしょうか。また、人によっては就寝時に抱き枕を使いたくなることがあるようですが、どのような理由が考えられるのでしょうか。
山本さん「就寝時に抱き枕を使うことについては、特に大きな問題はありません。抱き枕を使いたい理由としては、『安心感を得たい』『身体的にサポートが欲しい』など、人によってさまざまだと思います。単純に何かを抱きしめることによる安心感や、『これがあると眠れるんだ』という精神的な安心感によって、眠りにつながることなどが考えられます」
Q.就寝時に抱き枕を使うメリット、デメリットについて、教えてください。抱き枕を使うことで快眠できる可能性はありますか。
山本さん「『抱き枕は横向きで眠る姿勢と非常に相性が良い』という点が、抱き枕を使うメリットです。横向きに寝ることで、いびきの軽減につながります。また、腰痛の持病がある人が抱き枕を使うと痛みが軽減され、眠りやすくなることが期待できるでしょう。妊娠中の人も横向きの方が楽に眠れると思います。抱き枕には、横向きで眠るのをサポートする役割がありますね。