RCCの元アナウンサー・世良洋子さんが4日亡くなりました。かつて世良さんがパーソナリティを務めたラジオ番組には、多くのラジオリスナーから偲ぶ声が寄せられました。

関係者によりますと、世良さんは4日未明、廿日市市内の病院で肝臓ガンのため亡くなったということです。世良さんは広島市南区出身で、1966年にRCCに入社。テレビ「ニュース6」のキャスターや「おはようラジオ」のパーソナリティを務めました。

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世良さん「昭和20年の原爆当時の書類もあるんじゃないですか?」
世良さんは、原爆に関する取材にも力を入れていて、1970年に新たな原爆記録映画の製作が行われた際には、取材者の1人として世良さんも参加。廿日市役場の調査にも同行していました。また、広島一中、現在の国泰寺高校の生徒の遺族に自ら取材を行い、ラジオの特別番組なども制作しました。

1985年からはラジオ番組「なんでもジョッキー」を担当。2004年のRCC退社後は、「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」のパーソナリティとして活躍しました。

7日のラジオ番組では、世良さんの過去の音声を使い、世良さんを偲ぶリスナーからのメールも紹介されました。

RCC

リスナーのメールを読む桑原しおりさん
「なんジョのころからずっと耳にしてた世良さんの声、あの独特なオホホ笑いが聞けないと思うと本当に寂しくなります。世良さんの存在は、世良さんの声そのものが広島のラジオでした」

RCC

(世良洋子さんの最後の放送より)
世良さん
「今日集まってくださったリスナーのみなさん、ラジオを聞いてくださったリスナーのみなさんその皆さんに本当に支えられた11年でした」

リスナー「世良さんありがとう!」

世良さん「またねー」

ラジオ番組をともに担当した元RCCアナウンサー・上野隆紘さんのコメント
「(世良さんとの思い出は)一言じゃ言えないし、なんとも言えない。今は、さまざまな思い出を断片的に思い出しているがこれ以上はちょっともう・・・ご冥福をお祈りします」