元気な身体作りには欠かせない、夏野菜も例年とは違う様子を見せています。これからの影響を心配する農家を取材しました。

広島市安佐南区にある上村農園では、今の時期、11カ所、合わせて60aの畑で、エダマメを栽培。収穫作業は朝5時過ぎからです。
上村農園 上村利樹さん
「涼しいうちに採りに行って、暑くなったらだんだんおいしくないなるんで、ともかく採れたてを(冷蔵室で)冷やす、いうんがモットーでやってます」
収穫期は5月からの5か月間で、今の時期が最盛期です。

上村農園 上村利樹さん
「枯れたような葉っぱがついてますよね。これ水不足で、もう水が欲しい、いう状態で、まず葉っぱが枯れてくるんですよ」
それでも美味しいエダマメ出荷のために・・・! かかるのは手間手間手間
毎日300袋出荷していますが、今年は、選別作業により手間がかかっているようです。水不足で痩せた実があれば、外さないといけないからです。

上村農園 上村利樹さん
「花が咲いて実が大きくなるまでに水が・・・こういう状態になると実がつかないんですよ」
(記者:ぷっくりしてない・・・)
「次の畑は、水をとって(撒いて)なるべくこういうことが起こらないように、今してます」
雨が降らないことと、気温の高さで、畑の水分がすぐに飛ぶために、上村さんは、畑に水を撒く設備をフル稼働させています。

(記者:巻いて外して運んで・・・?)
上村農園 上村利樹さん
「また伸ばして、水を取るような形です」
例年は8月中旬だけ使うため、畑11カ所に対して、灌水チューブは2セットしかありません。

上村農園 上村利樹さん
「ホントはね、1本だけずっと置いといて、(水を)飛ばせばいいんですけど、畑のカ所が多いんで」
「無理してでもやります。美味しいエダマメ届けるためにがんばってやります」
同じ広島市安佐南区にある産直市でも、暑さの影響は顕著です。
JA全農ひろしま とれたて元気市 清水祐一郎さん
「例年だったらもうちょっとあるはずの葉物ですね」
取材中に売り切れるほど・・・! 出荷量減のホウレンソウ
葉物野菜は、高温で傷んでしまう前に収穫するため、全体として収穫量が減っています。

JA全農ひろしま とれたて元気市 清水祐一郎さん
「こちらの方(茎)がちょっと細くなっておりまして」
Q.ワシャッとした大きさに?
「なる前に採っちゃわないとホウレンソウがとろけちゃいまして。収穫がそもそもができない状態になっちゃいますので」

トウモロコシは先まで実が入らないために、先をカットして販売されています。トマトも収穫量が減り、例年の4割ほどの出荷だということです。
ナスを育てる生産者によると・・・?
「今まで出したのはこんな色。きょうのはちょっと赤みがあるんですよ。(水不足で)皮が固くなります」
JA全農ひろしま とれたて元気市 清水祐一郎さん
「豊富にあるのが、キュウリとなっております。キュウリがもうここから、あっちも全部。(記者:すごい量ですね)ちょっと・・・ビックリっすね」

梅雨のタイミングがキュウリの生育にぴったりだったようです。
JA全農ひろしま とれたて元気市 清水祐一郎さん
「オススメの食べ方が、漬物と酢の物。これが熱中症対策になりますので、是非」