一見可愛く見える野生動物。しかし注意が必要です。

おととい、安芸高田市向原町で撮影された映像です。住宅地を集団で歩く野生動物の正体は…
安佐動物公園 野々上範之 獣医師
「こちらは間違いなくアライグマですね。ねぐらを変えながら餌を探してるところかと」
北アメリカに生息していたアライグマですが、ペットとして国内に持ち込まれ捨てられるなどして野生化しました。かわいい見た目に反し、農作物や生態系に被害をもたらすほか感染症を運び蔓延させる可能性もあるとして『特定外来生物』に指定され駆除の対象になっています。
安佐動物公園 野々上範之 獣医師
「雑食性の動物で、野生だとカエルとか、問題になるのは農作物被害が大きくて、スイカとかトマトとかトウモロコシとかなんでも食べる動物です」

県によりますと、県内のアライグマによる農作物の被害額はおととしが106万円余りで、ここ数年は、ほぼ横ばいだということです。
安佐動物公園 野々上範之 獣医師
「民家の屋根裏とか壁の隙間とかに入り込むことはあります。突然ばったり会って、アライグマが逃げられない環境になると向かってくる可能性があります。近くにいたら離れるのが大事ですね」
目撃した場合、餌付けをしたりせず速やかに自治体に連絡してほしいとしています。