広島県では府中市・大竹市で37℃台を観測するなど、猛暑日が続いています。夏バテ気味で、食欲が湧かない方も多いかもしれませんが「冷たい出汁」に注目が集まっています。
RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「真夏の日ざしがダイレクトに降り注ぎます。体が煮えたぎるような暑さです」
連日猛暑が続くなか、夏バテ予防には水分と塩分の補給が欠かせません。

広島駅ビル「ミナモア」2階。だしや調味料などを販売する「茅乃舎(かやのや)」です。全国31の店舗で、冷たい飲む出汁の試飲が始まりました。
出汁は温かいイメージが定着していますが、去年の夏、冷たいものを提供したところ、試飲の数が150%に増えたそうです。大好評を受けことしも実施に至りました。
RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「かつおのだしが良く効いている。冷たいので、さっぱりしていて飲みやすい。塩分も含めて、体に染みこむような美味しさです」

試飲した人
「常にうどんやスープに使う。あとは少し醤油を足すくらい」
「(暑さ対策は?)塩飴舐めるなど。すごくおいしかったので、水分補給できていい」
冷たい飲む出汁は、体温の上昇を抑えつつ、食欲を刺激する効果があります。一般的な味噌汁と比べ、塩分が約4分の1と控えめなため、日常的に取り入れやすいのも特徴です。
茅乃舎 ミナモア広島店 谷口和樹 店長
「コーヒー代わりのように。寝起きや空いた時間を勧めている。家庭でも簡単にできるので、まず店舗に立ち寄ってほしい」

この夏も暑さに注意が必要です。横浜市東部病院の谷口医師によると「ことしは、熱中症による搬送者が例年同期比で約3倍に増加する傾向にある。夏バテしないためにも規則正しい食生活が大切。食事から質の高い栄養と水分を意識的に摂取してほしい」と強く呼びかけています。