Noel Randewich Pranav Kashyap

[24日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が終値で最高値を更新した。グーグルの親会社アルファベットの好決算を受け、人工知能(AI)関連銘柄への楽観的な見方が広がった。一方、電気自動車(EV)大手テスラの株価は決算が投資家の失望を招き、下落した。

アルファベットは1%上昇。23日発表した第2・四半期決算は、AIの新機能やデジタル広告市場の安定を背景に売上高と利益が予想を上回り、AI技術の覇権争いに向けた巨額投資が実を結んでいるという信頼感が高まった。

マイクロソフトは約1%高、エヌビディア、アマゾン・ドット・コムはともに1.7%上昇した。

日米の貿易合意や欧州連合(EU)との協議進展の兆しも、米株市場の上昇を後押しした。

CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストバル氏は「投資家は予想よりも強い内容となっている第2・四半期決算に加え、貿易交渉、経済、インフレ動向について楽観的な見方をしている」と述べた。

テスラは8.2%急落。23日発表した第2・四半期決算で売上高が過去10年以上で最悪の落ち込みとなった。米政府がEVメーカーへの支援を削減する中、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「今後数四半期は厳しい」状況が続くと警告した。

医療保険大手ユナイテッドヘルスは4.8%下落。刑事・民事捜査を巡る報道を受け、メディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険制度)慣行について司法省の捜査に協力していると明らかにした。