[シンガポール 25日 ロイター] - アジア時間の原油先物は上昇している。米国と欧州連合(EU)の貿易協定への楽観的な見方や、ロシアが大半の国にガソリン輸出制限を計画しているとの報道を受けた。

北海ブレント先物は、0027GMT(日本時間午前9時27分)時点で0.17ドル(0.3%)高の1バレル=69.35ドル。米WTI先物は0.15ドル(0.2%)高の66.18ドル。

前日はロシアのガソリン輸出制限報道を受け、原油先物は1%高。また、米政府がシェブロンにベネズエラでの生産再開を承認する可能性があるとの報道も重しとなった。

IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「今週は原油が64ドル─65ドルのサポート帯を維持したことに勇気付けられた」と述べた。

複数の外交筋によると、EUが米国と進めている貿易交渉について、米国がEUに対する包括的な関税率を15%に設定することで合意する可能性があることが23日分かった。米国が今月、EUに通達していた30%の半分の水準となる。