大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」の25日の開業まで18日で1週間となった。最先端のアニマトロニクス技術を用いて動きや形をリアルに表現した恐竜に追いかけられる体験や気球で楽しむ絶景など、やんばるの自然を舞台にした22のアトラクションを展開する。観光客の増加や雇用創出、地域経済の活性化などが期待される一方、観光施設との競合や地域の交通渋滞問題など課題への懸念もある。観光産業にもたらすそれぞれの効果や課題をまとめた。
・ ・ ・
ジャングリア沖縄の構想発表当初から懸念されていた交通渋滞問題。JEは名護市を中心に分散駐車場の設置やバスの活用など、マイカー抑制のための取り組みを進めているが、パーク近隣住民からは不安の声が上がっている。
JEはパーク内のゲスト用駐車場を1126台分整備するほか、パーク外の5カ所以上に計約800台分以上を配置する方針を示している。事前予約制とし、パーク内と外で価格差を設定することで分散化を目指す。
沖縄総合事務局は「既存交通網の活用」に取り組む。シャトルバスは那覇空港や那覇市内だけでなくモノレールてだこ浦西駅、交通結節点の「北谷ゲートウェイ」などからも接続する予定だ。バス利用の利便性向上へクレジットカードのタッチ機能整備も導入した。
修学旅行シーズンなどのバス運転手確保も課題の一つだ。県バス協会は不足の時期は、県外からの派遣で対応しているが、ジャングリア路線向けに人手を確保できるかなど、不透明な要素も残っている。