沖縄県の今帰仁村と名護市にまたがる大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」が25日、グランドオープンした。開業前の午前3時から来場者が訪れ、9時には500人以上が列を作った。

 本島北部のやんばるの大自然を生かし、コンセプトは「Power Vacance!!(パワー・バカンス)」。興奮、ぜいたく、開放感の3つを感じてもらうことが狙い。

 ジャングルの中で迫り来る恐竜から逃げる「ダイナソーサファリ」をはじめ、大空を飛んでいるように森の上を滑空す「スカイフェニックス」など計22種類のアトラクションが楽しめる。

 アトラクションを体験した神戸市の男性は「恐竜に追いかけられるだけだと思ったら、ストーリー性もあり、ハラハラ、どきどき、すごい迫力だった。また、来たい」とティラノサウルスのTシャツ姿で心を躍らせていた。

 敷地面積は東京ディズニーランドより広い約60万平方メートル。ジャングリア沖縄を新たな観光の目玉に位置づけ、本島北部の観光の需要喚起、振興策として、地元の期待は高まっている。

 開業前の24日は、セレモニーが開かれ、施設の構想を描いたマーケティング会社「刀」の森岡毅氏は「鉄とコンクリートをふんだんに使って作られたテーマパークとは全く違う。あなたの沖縄旅行を最高の思い出に、最高の体験にするために設計して開発されている」と魅力をアピール。「大成功はいらない。堅実な成功を収めたい。このジャングリアというプロジェクトへの挑戦を応援してほしい」と呼びかけた。