沖縄など世界各地で確認されている有機フッ素化合物(PFAS)汚染問題に立ち向かう女性たちを追ったドキュメンタリー映画「ウナイ 透明な闇 PFAS汚染に立ち向かう」(平良いずみ監督)が26日、桜坂劇場で先行公開された。上映後の舞台挨拶では、平良監督や山里孫存プロデューサー、映画にも登場する金武町議の島袋彩花さんが見どころや撮影エピソードなどを語った。

 金武町で生まれ育ち、2024年11月に町議に当選した島袋さんは、2児の母として「水問題を誰かが解決しなければいけないが、その誰かを待っていられなかった」と話した。

 平良監督は、沖縄の言葉で女性を意味する「ウナイ」というタイトルについて「PFAS問題に立ち上がるのは圧倒的に女性の方が多い。命や人権に関わることとして、アメリカやイタリアの女性が実際に社会を動かしている姿に希望がもらえた。次の代を守るために即やらなければならない。日本もこれに続き、負の遺産を断ち切りたい」と力強く語った。

 上映時間は1時間46分。全国上映は8月16日から、東京のポレポレ東中野などで順次公開。