住民や関係者ら約40人が参加し、50周年を祝った式典=武雄市山内町

 武雄市山内町の水尾団地で29日、開設50周年の記念式典が開かれた。住民や関係者ら約40人が参加して節目を祝い、築き上げたコミュニティーを今後も大切にし、互いにいたわって暮らすことを確かめ合った。

 同団地は有田町に向かう県道梅野有田線沿いの黒髪山の麓に開かれた。当初の20世帯から現在は133世帯まで増え、約500人が暮らしている。

 山口善広自治会長が「少子高齢化が進むが、時代に合ったコミュニケーション方法を取り入れ自治会として発展を目指したい」とあいさつし、小松政市長のメッセージが披露された。地域の発展と住民同士の親睦に尽力したとして元自治会長の岩崎宏一郎さん(80)と、元民生委員の音成志津子さん(87)に感謝状が贈られた。

 岩崎さんは「住み始めた頃は街灯や広場もなくゼロからのスタートだったが、みんなが家族という“マイファミリー”の精神で絆を深めていった」と振り返り、音成さんは「子どもたちが社会人となり、勤めに行く姿を見て明るい未来を想像した。これからは年寄りに優しい町としてゆっくりと暮らしたい」と述べた。(澤登滋)