中国の小中学生(右奥)に、多久聖廟釈菜の「腰鼓」を披露する児童=多久市の東原庠舎西渓校
多久市の東原庠舎(とうげんしょうしゃ)西渓校で11日、中国の修学旅行生を招いた国際交流会が開かれた。6年生の児童が、儒学の祖・孔子ゆかりの舞踊や昔遊びで中国の子どもたちをもてなし、言葉の壁を超えて交流を深めた。
湖南省・願華(いか)学校の小学4年〜中学1年生の24人が訪問した。西渓校の児童は、孔子を祭る多久聖廟(せいびょう)の釈菜(せきさい)に向けて練習した舞踊「腰鼓(ようこ)」を体育館で披露。舞踊の動きの意味をクイズも交えて説明した。中国の子どもたちも孔子に関する伝統の儀式で歓迎に応えた。
教室では折り紙やお手玉、メンコなど日本の昔遊びで交流した。児童たちはルールをあらかじめ中国語に書いて用意したり、タブレットを用いてコミュニケーションしたりと工夫しながら一緒に楽しんだ。中村雫さんは「中国語は分からなかったけれど、仲良くなれた気がして楽しかった」と話していた。
交流は初めてで、佐賀県観光連盟が昨年、中国の学校関係者を県内に招いたことがきっかけとなった。(古川浩司)