美しい風景や祭りなどを撮影した写真が並ぶ会場=佐賀市の県立博物館
佐賀在住・勤務の写真愛好家から作品を募集した「第41回佐賀県写真協会公募展」が、佐賀市の県立博物館で開かれている。美しい風景や日常の一瞬を捉えた158点と、高校生部門の90点を展示している。入場無料、21日まで。
一席の県写真協会長賞に輝いた小野原憲次さん(鹿島市)の「オノエイタドリの紅葉と富士山頂」は、じゅうたんのように咲くオレンジ色のオノエイタドリと富士山、幻想的な雲の流れを一枚に収めた。二席の県知事賞を受賞した重村雄一郎さん(有田町)の「啄(ついば)む嘴(くちばし)」は、枝に止まった鳥がトンボを捕まえる瞬間を、ぼかした背景を効果的に使って切り取った。
高校生部門には県内5校から60人が出品。一席には、イルカショーを美しい照明や水しぶきとともに写した原加奈詠さん(佐賀北高3年)の「蒼光に舞う」が選ばれた。夕焼けに浮かぶ幻想的なシャボン玉を撮影した畑本梨紗子さん(致遠館高2年)の「今日の終わり方」に、県写真協会特別賞が贈られた。
同協会の岩永利雄会長(80)は「自然や人物などのバラエティーに富んだ作品が多かった。特に若い世代に写真の魅力を知ってほしい」と話した。(坂本有佐)