手ぬぐいに消しゴムはんこを押す参加者ら=佐賀市の佐賀新聞社

 佐賀市の県立美術館で開催中の「北斎・広重 大浮世絵展」に関連し、浮世絵風の手ぬぐいを作るワークショップが26日、佐賀市の佐賀新聞社で開かれた。参加した約50人が、消しゴムはんこを使って色を重ねる作業を楽しんだ。

 消しゴムはんこ作家の江口智子さん(49)=白石町=が講師を務め、葛飾北斎と歌川広重の作品をもとに手がけた消しゴムはんこを20セット用意した。

 参加者は「赤富士」など絵柄ごとに複数のパーツに分かれたはんこにインクを付け、順番に手ぬぐいに押した。江口さんから「薄い色の後に濃い色を」「ずれやかすれを恐れないで」との助言も受け、絵柄を好みの色合いにしたり、効果的な配置を考えたりした。

 初めて挑戦した佐賀市の空閑博代さん(34)は「色を重ねる作業が難しかった。祖母にプレゼントしたい」と話し、「絵師や彫師、摺(すり)師の合作という新しい発見があった。浮世絵展で作品を間近に見たい」と語った。(円田浩二)