錯覚を巧みに利用した作品を並べる「どうなってるの?錯覚のふしぎ展」(山陰中央新報社主催、JA共済連島根、フジキコーポレーション協賛)が26日、島根県松江市袖師町の島根県立美術館で始まった。無限に昇降しているように見える階段や体が消えて見える作品など80点が展示され、来場者が不思議な世界を楽しんだ。8月24日まで。 

 展示は立体錯視アーティストとして活躍する明治大研究特別教授の杉原厚吉氏が監修した。

 形の異なる図形を組み合わせた「無限ループ階段」は、モニター越しに見ると、永遠に階段を上ったり、下りたりしているように見える作品。来場者が実際に歩き、家族がモニター越しに無限階段の様子を動画や写真に収めた。

 鏡を使った作品もあり、「丸と四角」は、丸い物体を鏡越しに見ると四角に変身する作品。「魔法のテーブル」は、来場者が作品の空間にあるテーブルに開いた穴から顔を出すと、正面からは体が消えて顔だけが見えるようになり、周囲は驚いた様子で写真を撮影していた。

 家族と訪れた松江市立母衣小学校2年の女子児童(8)は「不思議な体験ができて良かった」と笑顔だった。

 開館時間は午前10時〜午後6時(最終入場午後5時半)。観覧料(当日)は大人1200円、小中学生600円、未就学児無料。親子券(大人1人、小中学生1人)1700円。火曜日休館。