Q 売却のほかに空き家を活用する方法はありますか
A 賃貸に出すという方法があります。賃貸に向くのは築年数が浅く、交通の便がいい物件です。都市部なら多少古くても可能性がありますが、地方では古い物件はほとんど借り手がありません。古民家などは、また別のニーズがあるかもしれませんが…
Q 大家さんになるのですね
A 賃貸は借り主を探したり契約を結んだりと、かなり煩雑で専門的な作業を必要とするので、不動産会社に仲介をお願いしたほうが無難です。将来、自分が住むつもりなら、期間限定の定期借家契約にするといいでしょう。ただ、初期費用がかかったりするので、収支をしっかり計算し、検討しましょう
Q 改修して自分で住んでもいいですね
A もちろん、自分で住むというのも活用の一つです。空き家の状態によっては改修費用がかなりかかりますが、一定の基準や条件を満たす改修には自治体などの補助金を利用できる場合があります
Q 空き家活用をサポートする自治体の制度があるのですね
A 空き家を売却したい、賃貸に出したいという人のために、買いたい、借りたい人との仲介を支援する「空き家バンク」を設置している自治体があります。空き家を地域のための活動ができる場所などにする改修に補助金が出る自治体もある。空き家のある自治体の制度を調べ、担当部署に相談することをお勧めします
Q いろいろな活用がありますね
A 空き家を所有していると、「〇〇にしませんか」といった事業活用の勧誘があるかもしれません。ただ、現実に事業をするにはノウハウが必要です。さまざまな人の意見を聞いて、じっくり検討し、より良い選択をしてください
(回答者 ファイナンシャル・プランナー 牧野寿和)