プロボクシングのWBA世界ライトフライ級王者のエリック・ロサ(25)=ドミニカ共和国=が23日、横浜市の横浜光ジムで報道陣に練習を公開。初防衛戦(30日、横浜BUNTAI)で対戦する同級1位の高見亨介(23)=帝拳=の弱点を指摘し、忠告した。

21日に初来日し、この日はシャドーボクシングと1ラウンドのミット打ちのみを披露。本格的な練習は視察に来ていた高見陣営と報道陣を締め出した後に行った。

「スーパーな調子の良さだ。ボクシングにおけるすべてにおいて私が勝っている。必ず勝ってすぐに日本に戻ってくるよ。もっと日本で試合をしたいのと、観光でも来たい。すごく日本が気に入っている」

笑顔を多く見せ、日本の清潔さと人々の優しさが大好きになったため「すぐに日本に引っ越すよ」などと冗談を飛ばした。上機嫌でコンディションも良さそうだった。

約2年前からロサとコンビを組んでいるというキューバ系米国人のイスマエル・サラス・トレーナー(68)は「ガードが下がりやすい」と高見の弱点を指摘。「その部分を突いていく手もある」と牽制(けんせい)した。ロサも「ガードが下がるのは弱点の一つ。そこを突いていきたい」と同意した。

世界初挑戦の高見は「6ラウンドぐらいまでで仕留めたい」とKOでの王座奪取を宣言している。サラス・トレーナーは「高見がKOを狙ってくるならば、私たちはそれをさばいて対応することができる。KOを狙ってくるということはディフェンスがおろそかになるということ。世界戦ではKOは狙うものではなく自然と起こるものだ」と持論を展開。ロサは「(高見が)そう考えておいてもらった方が良い。きっと間違っているから。反対に気を付けた方がいいぞ」と忠告した。