サッカーのチャリティーマッチ「ジーコオールスターゲーム広島2025」が27日、エディオンピースウイング広島で行われ、日本サッカー協会の宮本恒靖会長(48)、中田英寿氏(48)ら日本代表のOBや、元鹿島のアルシンド氏(57)や元磐田のドゥンガ氏(61)、スペイン1部バルセロナなどでプレーしたロナウジーニョ氏(45)らが参加した。
「素晴らしいイベントで満足している。広島での開催は継続すべき。それは歴史的に大事で意味があるから」
元ブラジル代表MFで日本代表監督を務めたジーコ氏(72)が、被爆80年を迎える広島での慈善試合を振り返った。
ジーコ氏が発起人となり、親交のあるJ1鹿島OBや元日本代表の選手、ブラジルやポルトガルなどの世界の“レジェンド”たちが参加。ジーコ監督率いる「ジャパンレジェンズ」と中田英監督率いる「ワールドレジェンズ」が対戦し、3―1で「ワールドレジェンズ」が勝利した。
中田英監督は「(被爆80年は)言葉でいうのは簡単だけど相当な時間。自分たちが何をできるのか。節目で思い出しながら『なんのために生きているのか』とメッセージを送ることができれば」と試合の意義を強調。自身の出番はなかったことに触れ、「トレーニング中でもう少し状態が整ったら試合に出ようかなと。出ていた選手より走ることができたと思うけど、クオリティーを考えるともう少し練習が必要」と笑みを浮かべた。
Jリーグ創成期から日本とブラジルの架け橋となってきたジーコ氏は日本サッカーの成長に言及。「前回のW杯では難しい1次リーグでドイツなどに勝ち1位通過だった。いつかW杯で優勝できる」と太鼓判を押したが「将来、日本にペレとガリンシャのような選手が現れれば」と条件を追加。王国ブラジルの英雄のような存在が日本にも出現することに期待を寄せた。